スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

プーシキンのスペードの女王 感想

スペードの女王」というプーシキンの短編をよみました。

ロシアの、冬場は、骨牌(かるた)で遊ぶのが、慣わしといったかんじ。ゲルマンという若い士官は、そこで、不思議な話を耳にする。ある、秘法で、カードゲームで、必ず勝てると。しかも
勝った本人は、現在も生きているある伯爵夫人であると。
伯爵夫人から、その秘宝をききだそうと、女中に手引きさせて、、夫人に会うゲルマン。夫人んが寝ようとしてい時に部屋に押し入ってきたゲルマンは、カードの秘密を聞き出そうとあせって、ピストルをむけてしまいます。
それがショックで、夫人は、その場で死んでしまいます。
葬式もすんで暗い心で暮らすゲルマン。元はと言えば、ゲルマンが、強いたせいで、伯爵夫人はなくなったのだし。
ある夜不思議なことが、起こる。
死んだはずの夫人が、やってきて、カルタの秘密をささやいた「3と 7と 1をひけばお前の勝ち。」
喜ぶゲルマンは、いよいよ、欲の皮がはってきて、その秘方をためさずにはおれなくなった。
友人に誘われるままに、カルタ場に入っていくゲルマンの前に、大物の元締がその場を、仕切っていた。
ゲルマンはいよいよ亡霊に教わった数字で、勝ち進み、皆んなを、驚かせていった。
3日目のよるも同じ様に、死んだ夫人の言った通りの札をひいた。「勝った」と思った瞬間に、
元締から引いたカードは、スペードの女王だった。「なぜ?俺は、亡霊の言った通り、1のカードをひいたんだ。確かに 1だった!まちがいない。おれがひきまちがえなどするものか!」
しかし全て後の祭りであった。大きな借金を抱え込んで気の狂ったゲルマンは、あわれ 精神病院行きの身となった。 
 
私のこの作品の印象として、「ソニカ勝ち」 という速攻の勝ち方があるということと、ソニカという響きが、印象にのこった。
もうひとつは、
世馴れた元締の余裕のある態度が、おもしろかったです。プーシキンの筆運びも相変わらず美しくブレのない文章ですね。
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スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫)

スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫)