スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

キングスマン ゴールデンサークル 2018年

エグジーや、ハリーなどのメンバーは変わらず出演、ただ、キングスマンの基地は、全て爆破され、

新しいボスの元に集結した。エグジーは、成長して頼もしくなっていた。

基地が爆破された経緯は、エグジーが秘密の部屋に鍵も掛けずに外出したためなので、そのへんの責任どうなってるの?

ゴールデンサークル、金の輪を体につけた人間たちが、世界で暗躍し、それの根本は、森の中の誰も知らない場所にあり、そこから指令を発するのだった。

この森の中の住居のセットは、他の映画でも使われたものであった。

 

ボスの女は、麻薬を一手に、つかさどり、世界中の麻薬中毒患者が、何も知らずに怖いウィルスの入った麻薬を打っていた。

青い筋状の物が、顔面を覆い、死んで行く症状になる。

 

たくさんの患者が出たが、アメリカの大統領は、彼らを見殺しにした。

この映画では、麻薬に対して反対と賛成の二つに分かれるが、どちらかというと、麻薬賛成側に見える。

 

 

キングスマンたちの働きで、解毒剤が与えられ、世界の人々は助かる。

 

色々な仕掛けと、冷酷残酷な、麻薬のボスの女が見せ場だ。

また、エルトンジョンが、この女に誘拐され、強制的に歌わされているという状況もコメディーぽく仕上げている。エルトンが出るだけで、この威力だ。

 

 

 

 

 

アリスのレストラン アーロ ガスリー 主演 1969年 アーサーベン監督

なんというか、あの頃のアメリカのヒッピーさん達のハチャメチャな、暮らしぶり、芯のない考え方が、描かれる。

辛い気がした。わては、ヒッピーに憧れたが、ひっぴーがキライじゃよ。

いっときの夢物語だと、いうことだ。

いつ崩れ去るかもわからない脆さと友情の上に成り立った王国。

 

アリスというのは、ロン毛のアーロのことではない、結構カタギの姉さんぽい、アリスという女性のことだ。この人は、普通ぽいので、ヒッピーには見えない。

この女が、バリバリのピッピーであったら、ノリノリの映画になったことであろう!。

だが、この女は実はカタギだったのさ。ダメじゃん!

 

アーロは、実在の人物で、現在も、歌っている。

 

放浪をした経験を頼りに、体制を批判するような感じである。

歌声に艶があり、顔もイケメンだ。女にもモテた。

ベトナム戦争の徴兵で、前科があるというので、はずされている。ラッキーである。

前科といっても、ゴミの不法投棄という変な罪だ。

感謝祭の日に、レストランには多くの人たちが押し寄せて大変な騒ぎとなり、ゴミの量も、凄かったのだ。

その後始末をしくじったアーロ達は逮捕された。ガーべッジ、ガーベッジ と、連発している。

みんながgarbageになっちゃいそう。

 

話が前後したが、このレストランの始まりは、ある町の教会を丸ごと買ったことから始まる。中年風の男性が、なぜか金を持っていて、きょうかいをどんとこの中年の友人は教会をリフォームして、レストランにしたんだ。ネイミングに恋人のアリスの名を付けたgarbage 。「Alice’s  restaurant」と。

かといって、本腰のレストランでもなく、ヒッピーの仲間が屯って、葉っぱを吸って、酒も飲む、そんな酒場のような中途半端さが、ワテは、許せなかった。

誰も真面目に、料理をしていない雰囲気だ。なぜか、ケーキとかばかり出てくる始末。ええ加減にせい!

 

映画のタイトル通りに、料理をどんどん作って盛り上げて行く話ではなかった。

その逆で、どんどん話は冷え込んで行き、やはり、ヒッピーといえども、現実の壁にぶつかって、

転んでしまうのだった。

 

アリスと中年の男(教会のオーナー)は結婚をするが、結婚式の日で、ドンチャン騒ぎの最中に、アリスのレストランを売り払い、田舎で、ファームを作り、自給自足生活に入るぞー!と言い出す男。

アリスは、ウェディングドレスを着たまま、長い間立ち尽くしていた。ただ立ち尽くしていた。

アーロの作った、レストランの歌がながれる。

アリスのレストランに来てごらん、なんでも欲しいものがあるよ、というような歌詞だ。

これで、お話は、終わり。

 

俺たちに明日はない」の監督だそうな。このボニーアンドクライドのお話も、芯のない話だったが、アリスも同じくトロトロ、ダラダラと、流れる下水の様な気がした。

いや、アリスの方が、明日はない、よりはあか抜けていたと思うよ。観客には意味不明の箇所がいくつかあったけどね、まあいいや、どうだって。

なんだかんだ言っても、アーロは、歌が商売なので、これで、一旗あげて成功したんだ。

 

 

アリスのレストラン’97

アリスのレストラン’97

 

 

 

 

 

百葉箱と地下温度

小学生の頃、毎日毎日、に日曜日も、百葉箱の気温と、地下の土の中の温度との記録を取らされた。

 

一体先生達は何がしたかったのか。でもそれで、理科的な学習をさせているつもりだったのかなあ。

なんの進展もなくただ、測ってノート記録して行くだけなので、小学生にしてみれば、本当につまらなかったなあ。日曜日に出るのが、つらかったです。風邪で、休んでいる相棒が羨ましくてね。

後に、地温はあまり変動がないことを教科書で学ぶ。

 

サンショウウオの餌やりも、年間休みなしでやっていた。全く動かないので、死んでいるといううわさがではじめた。  

だが、彼らは、夜行性なので、昼間は、じっと寝ているのだった。

本当に、可哀想な動物だった。真っ黒で、動きもせず、身長と同じ狭い水槽に入れられて、身動きもできるはずもなかった。今思うと、可哀想すぎる。

 

我らが百葉箱は木製の白ペンキ塗りであったが、形状が珍しく、ついつい、引き寄せられるのだった。

 

 

 

 

クレオパトラ 1963年 エリザベステーラー、リチャードバートン他

シザーと恋に落ちて、息子まで生まれたクレオパトラで、幸せの絶頂期にあった二人。

だが、シーザーは、殺され、オクタビアヌスが、策士で頭角をあらわす。

アントニウスも勇敢な軍人であったが、クレオパトラを一目見たために、人生が狂ってくる。

シーザーの使い古しのクレオパトラを貰い受けて、軍人の強さが、逆に、脆さとなって現れる。

軍隊はアントニウスの命令を聞かなくなり、リーダーの位を追われて行く。

アントニウスはエプトの姫の宮殿で、酒に酔い、風呂に浸かり、すっかり腰抜け男に成り下がったのだった。

 

生前、カエサルシーザーは、自慢のために、ローマの街道で、クレオパトラとむすこを、大きなスフィンクスの彫像に乗せてパレードを催した。奴隷たちが、その何トンもある台座を、綱で引っ張るシーンはあまりにも有名である。ローマの重臣達は、それを苦々しげに見ていた。シーザーの本妻も臨席して観覧をした。

そんなことも、過ぎ去った夢の様である。男達は皆、クレオパトラにのぼせ上がって夢の様なことをやり出すのだった。男が、女に入れあげて、大金をつかうのと同じだ。

 

オクタビアヌスが、エジプトにはいってみると、アントニウスは自害しており、

さらに、クレオパトラも、この世の望みを絶っていた。腰元たちとあの世に旅だった。

カエサルとの子供は、王になる約束であったが、もはやいなくなっているし、この世になんの未練があったのか。

王妃として最後のプライドしか残っていなかったであろう。

美しく賢い女だったらしい。図書館を作っていたり、世界の高価な香水も集めたらしい。

よくわからない展開であり、歴史のおさらいのための本を読むことになりそう。

悲劇の姫、クレオパトラのようにはなれない皆さんはは、喜び、謙虚に祈るのが良いだろう。

この悲劇は、恐ろしすぎるようだ。

 

この映画で共演したテーラーと、バートンは、結婚して大スクープになった。

映画会社は、潰れる寸前まで、お金を出してしまったそうだ。

バートンも、欲を出さずに、エクソシストの、牧師に徹していれば良かったのにのう。

 

エリザベステーラーの優しい心の演技を引き出し、作り上げた作品は、本当に少ない。彼女はなかなかに気の毒な女優であるとおもわれる。

 

 

 

クレオパトラ (字幕版)