マッドマックスも1 2と見て、サンダードームになると、段々と、コレは文明批判の映画であろうかと感じた。核戦争で地球は終わったかに見えた。が、放射能の灰の中からわずか生き残ったもの達がいた。
何もない砂漠の只中にバータータウンという市場ができ、どこからか多くの人々で賑わい、まるで過去の都市の商業施設のようにも見える。そこに建つサンダードームという塔に女王(ティナターナー)が住んでいた。
この女王がこの市場を作ったのだが、薄気味の悪い人々を用心棒にしていて、威張って君臨していた。商業が栄える事は素晴らしい事だ。一方で、物質と物質の交換になんの価値があるのかという監督の意図が見える。終わった地球に再び同じことの繰り返しだ。この女王には大物歌手のティナターナーが抜擢され、主題歌も渋く素晴らしく彼女の歌唱力にひれ伏す思いだった。惜しくも彼女は無くなっているが、栄光の裏側では苦労の絶えない人生だったようだ。
谷間の住人達に救われたマックスは、よくわからないが彼らを助けることになる。彼らは原始人のように暮らしていて、もちろん銃も持っていない。過去の文明のことは知らない世代であった。過去、地球は物質的な繁栄を極め、その後核戦争で全滅してしまったという事をこのプリミティブな人々は知らないかのように見えた。そして言い伝えの空飛ぶ英雄が現れるという伝を固く信じており、このマックスこそがその英雄だとおもいこむ。
争いを好まず平和に谷間の水と共に生きるこの民族に文明の汚れが染み込むことこそ不幸である。
しかし外の世界に出たいという要求を止められず、マックスは皆を引き連れて砂漠を渡った。
恐ろしい砂地獄で人喰い砂に子供がはまって吸い込まれる。 サンダードームの中で、変顔の人形を背中に背負った男が襲い掛かる中、なんとか仲間を守って、バータータウンに到着する。この人形を背負った男は強く最後まで残っていた。人形の顔はまるで日本のお面というか、祭りに登場する猩々の面にそっくりであった!不気味な遊び心。
クセ強すぎる奇人変人の戦士たち、おかしな人物の交錯する中、最後には平和に生きる事を選択した谷の人々であった。ここが何かよくわからない部分であり、あれこれ最後どうなったん?という割り切れない終わり方。マックスは谷を去り再びさすらいの旅に出た。
この作品をバイロンに捧げるとあった。あの英国詩人のバイロンかい?ゲーテが今世紀最大の天才詩人と名指したという?
![マッドマックス/サンダードーム [Blu-ray] マッドマックス/サンダードーム [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/61CNmdGonTL._SL500_.jpg)
