悪名高いリチャード3世だが、ある女性が、もちろん英国人だろうが、リチャード3世が目の前に現れる様になったので 困った。
このストーリーは初めて土葬された遺骨が物語るということを、私に実感させたストーリー、映画であった。人間の骨は父の中で500年以上も眠り続けていたが、発見されるなり、あっという間に変幻自在!生きた人間の様に存在感を発揮し始めるという事実に驚いた!
三世は何か言いたげであった。りっぱな黄金の王冠をかぶっていて、何度となく彼女の前に現れるのだった。家庭でも仕事でも危機に陥っていた彼女であった。そんな時、彼女の前に現れた白馬の王様リチャード。不思議なもので、人間は危機に会うとなぜだか第六感が働いて奇跡の様な出来事が起こりやすいものである。
そんなわけで彼女は何もかも投げ出してこの王様の事を調べ始める。民間の王室についてもサークルに通ったり、大学にまで乗り込んでで真実を明らかにしたいと、歴史や考古学研究者たちに訴える。その内、王の埋葬の場所が特定される。それは、今では駐車場になっていて、地下を掘るためには、お金が必要であった。誰かが、クラウドファウンディングを始めて、意外にも多くの人々が資金を出してくれた。彼女は幸運であった。
リチャード3世は十字軍に出て亡くなっている。勇敢な人でもあったらしい。そして、王座を守るために何人もの命を奪ったとあるが、それも
偽りであると、この主人公の女は思っていた。それに、この王の戯曲を書いたシャークスピアが持ち出され、彼の意見がほぼ真実としてずっと支持されてきたのだった。背骨が曲がる病気もちで、それ故に心も醜く折れ曲がった捻くれ者などと考えられていた。大学の先生もコレと同じ意見であった。彼女のいう事はまるで夢の如くで、ド素人の突拍子もないまやかしであると判断された。
彼女にはチャールズに関しては、何やら確固たる自信があった。先生は信じてくれなくても確かに彼女は三世に会ったのだから彼の事はよく知っているのだ。と、譲れない信念を持っていた。なんと、別れかけの夫や子供達も、協力してくれた。なんなら、王様と本当に会ったと告白したらどうだい とまで言われたのであった。 彼女の主張した場所で
リチャードの骨は掘り出され、背中の曲がったコブもそのまま残っていた。頭蓋骨は後部に突かれた傷があり、野外で猪に襲われ傷を負ったことも分かった。多くのことが付合した。勿論DNAもだ。そして、考古学者らと彼女らの協力のもと、確かにチャールズ三世であると科学的に証明された。学会は沸き、コレについて学会では発表会が大々的に開かれた。初めは乗り気でなかった考古学教授は博士号を受け、潰れかけた彼の研究室も存続された。この遺骨は2015年に王は英国の由緒正しい王チャールズ三世であると認められたのである。
つまりこの映画は史実に基づいて作られた話であり、アンビリーバブルな内容であった。後々、イギリス王室から彼女は賞を与えられたのだった。
悪名高く、醜い姿であると認定された王、故に王室から破門されていた王であったものを、彼女は救い出し、見事に彼を王座に座らせたのである。リチャードはいイギリス王室の正当なる王であるとみとめられた事は、彼女の喜びであった。
彼女は広い野原にいた。そこには白馬に乗ったリチャード3世が家来とともに現れて、かのじょににそっとお礼を言ったのだった。
さよならリチャード、もう会うこともないのね。彼は500年前の過去へ戻って行きました。
500年間駐車場の下で眠っていた彼の遺骸は、掘り起こされたとき、頭蓋骨や背骨が、杖などが一緒に出てきた。
それはとても悲しげで、長いこと誤解されてきた悲しさを物語っているように見えたのだった。と思えた。現在の日本は凡そが高温度で火葬に付されるため、ほとんどの骨が砕けている。わたしスッポコの祖父に会うためにはこの様に骨だけでも残っておれば、めでたしめでたしで、お爺ちゃんと話ができるんじゃないかと思って、結核で40さいで亡くなった祖父ことを思って、なぜか涙が溢れるのだった。子供達4人が次々無くなるのをお見届けてから自らも亡くなったのだが。おかしな気分である。自分のルーツである祖父に逢いたい。実は私はかれのことを悪口ばかり言ってくさしていた。あいつはバカだ、アホだ、どうしようもない奴だった、と、もう言いたい放題。おかしなことばかりしていたことも事実のようだが。
会ったこともないのに、よくもまあ!この様に、本物の骨というのは実は大切なもので、本来無くさないことの方が良さそうだ。その人の生き様をまざまざと見ることのできる骨が亡くなってから、霊魂なんてナイナイ説が主流になってしまった様に思う。墓参りもまばらに行き、かれらがかつては生きていた人々であったことも忘れてしまっているのだ。
ごめんねおじいちゃん、きっとずっと寂しかっただろうねえ。涙。
