スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

アドラー心理学入門  岸身 一郎1999年

アドラー心理学についてのホンダが、症例が少し少ないものの、何とかつじつまがあっていた。

 

教室でいつも教師に何かを投げつける男子生徒、このこ子の心理は?こう言う例も、アドラーにかかれば、納得のいく説明があり、なるほどそうかと思える。

だが、アドラーの場合は実践心理学であり、実際に使える様に構築された特徴があって、机上のものではないために、なかなか説明しにくいらしい。叱ったり逆に褒めてもダメである。

彼らの自立をたかめる。社会の一員としてその仲間たちの1人として生きる。この大きなプログラムは当たり前の様だが、最も躓きやすい関所でもある。駄々を捏ねて親を困らせてばかりいると、自立できないし、社会に溶けこめないと、安心して生きてゆけないだろう。だが、コレは意外にも難しいハードルとなって我々の目の前に立ち塞がるわけだ。難攻不落の要塞というわけだ。

甘やかせて育った子供たちは、ついついこの網にかかり、自立が遅れてしまう。初めて出会う社会には、なぜだか嫌なやつがゴロゴロいるものだ。

この様な子供にも手を差し伸べて実際の生活が叶うようにする事がアドラーの使命であったのだろう。多くの人々に支持されるのもわかる。岸見は、少し辿々しい中にも懸命にアドラーの軌跡をたどろうとする。その姿には好感が持てる。

アドラーはウィーンにいたがアメリカの大学での講演会を依頼されたりしてアメリカにも渡った。ナチスにおわれてユダヤ人だったため、ついにはアメリカに移住した。

娘がいたのだが、その中の妹の方が政治的な争いで行方不明になり帰ってこなかった。

このような不運を抱えてアドラーは亡くなった。誰にも不運はある。幸運ばかりの人生など御伽話である。

アドラーは、帰らぬ娘のことで苦しみ眠れず、食事も喉を通らずだと、娘の姉の方に手紙で書いた。それから数日してこの世を去った。天才的心理学者だったと言っても良いだろう。複雑な心理をわかりやすく明快に説いたのは彼が始めであるのだ。心が軽くなるという解決法を、彼は明示してくれる。それは真理がわかり、道がはっきりと見えてくるものであるからである。

コレは新書の形態をした本だが読み込みがアレで、数日もかかってしまった。