数々の女性がブッタの教えに心打たれ、家を捨て、娼婦である職を捨て、頭を剃って、托鉢の身となった.彼女らにはそれぞれの辛い経歴があり、この世を地獄と感じて生きてきた。彼女らはブッダに会って、説教を受け取り、生きることの全てが変わったのだ。
その頃インドではジャイナ教というものがあった.多くの男性が全裸でこのジャイナ教を信奉していた。女性はそういう教団には入いる事ができなかったという。詳しい事情はわからないが。良い男と結婚し、子を育て幸せに暮らすと言う理想は、じつはそんなにうまくいかない。
夢半場で気がついたら悲劇の主人公という方がより現実的であろう。実際に、長く生きていると病気したり、裏切られたり、忙しくてボロボロになってゆく。こんなはずではなかったのにと、泣きべそを隠して生きる人生なんかいやだと思う。
女性として生まれるのは悩みが多く、苦であるとブッダは言った。子どもを持つ女性はさらに多いに苦であるともいった。そういう苦悩と共にある女性たちに慈悲を持ち教団を作ることを許した。それ故に、仏教は女性の入信を許したので他の宗教よりも500年は早く滅びるであろう、と自ら言ったことだ。
訳者によると、古くからある宗教で女性を仲間に入れたものはないという。すべてのものが男性のみで営まれていたのだ。
故に、この尼僧の告白は歴史的にも大変貴重なものである。薄く小さな本である。
