福田の事は何をした人だったかよく知らないのだが、なにか訃報が出ていたので、調べていた。
彼は色々なことをよく調べている。好きだから調べたのだという事が伝わって来るのである。
面白おかしく軽快に書き散らして?いる。
皆が知っている日本の作家は、明治時代から昭和まで続く色々な人々。ノーベル賞をとった人もいれば、外れた人もいる。
ここでは、結局 順位をつけることが、無意味であるということが分かってくる。猛者揃いである。誰もが、とても個性的で、個性的な外見も相まって、そうそうと頷きながら、読んでいった。この間も梶井基次郎の小品を読んでみた。
夏目漱石、田山花袋、幸田露伴、森鴎外などの少し史古い時代から始まって太宰に、芥川、誰も彼もがひしめいて、日本文学の土台を作り上げた猛者達であり、迫力のあった時代の申し子の様なところがある。
外国物と比較すると、やはり少し、日本はこじんまりとはするものの、細かいところまで目が届く様な文体と内容にはやはり価値があると日本人の私は思ってしまう。そこを、著者は、もう一段階進めた場所で、見つめている。文体の美しさとかで、比較すれば、誰が一位か、などと。
私にとっては、甲乙つけ難いのだが、突然ですが、敬愛する宮沢賢治のすごい表現力は、言葉の魔術が篭っていて、やはり大きな思い出となっている。あ、西さん、あ、東さん、と稲が風につれてなびく様子とかである。詩は難解だが、童話は馴染みやすく面白いので、お勧めかな、と思う。