草薙の碁盤切りという時代劇であった。題名が碁盤切りというので、面白そうだなと思った。
國村らのベテランに助けられながら、仇の斉藤工が、しぶとく叛逆しつつけて、草薙を殺そうとするのだった。ただ、草薙には不思議な囲碁の才能があり、相手に勝ったと思わせて、実は負けであったという石の下というやり方を特技としていた。不運に見舞われたあと
彦根藩から落ちて今では江戸の長屋住まい。生活は娘と2人ギリギリの極貧生活といったところだった。
藩一番と言われる男と囲碁を組み、相手は負けてしまう。それを恨み、相手は草薙を斬りつけ、守ろうとして草薙は相手を切ってしまう。もう一つの後悔はこの男に妻を奪われ、妻は苦しみのうちに 琵琶湖に身を投げ他という事実である。
ふらりと入った街の囲碁場で、金持ち商人の國村は、草薙の囲碁の打ち方に潔さを感じ、引き込まれてゆく。商人の国村の家に出向いては、碁の相手をする様になった。そんな中で、また運悪く店の50両という大金が失せて、草薙が疑われてしまう。江戸から逃げたついでに、草薙は
仇の斉藤を道すがら追い続ける。ようやく出会った仇を何とか倒し、江戸に帰ったが、とくすでに遅し、50両の借金の方に、娘は吉原に売られていた。