2人の少年と1人の少女らが、日常の不思議な事件に取り組む。3人組は実験したり研究したりが得意なティーンエイジャーだ。
ある日3人は器具を組み立てて虹を作ることに成功して、うつくしい🌈が公園の上に現れた。街の人々は大喜びして、何故だか、仕事を忘れてしまう。パン屋はお休みになり、郵便屋さんも手紙を配らず、会社にも行かず、ウキウキとして暮らす様になった。ギボンのお父さんは、離婚して別の町に住んでいたが、ギボンに会いに来ていて、美しい虹を見てから、仕事や会議をすっぽかしてこの町で新しい家を買って、プールも作ると言い出す始末。学校の友人は連邦政府の人との大切な面会もすっぽかして、公園でドストエフスキーの本を読み耽ると言う趣味三昧に陥る。
とうとう虹のために町中が狂ってしまったことに気づいた3人はある目の見えない老婆のもとを訪れて、どうすれば良いか聞きに行くー虹は目が見えないものには、見えないのだし。雨が降ってから虹が出るまで待てないのかねえ、と嘆く。
ギボンはお父さんが来てくれてとても喜んでいて嬉しかったため、虹を消すのに反対し始める。一緒に暮らしたかったのだ。
しかし、虹のために、町中が遊び始めたので、困っていることも事実だった。
ギボンのお父さんは疫学研究の科学者で、多くの人々を助けてきたのでギボンは、仕事に戻って、帰って欲しいと、泣く泣く伝えるのだった。現実と夢とどちらをとるかという究極な問題?
いろいろなオカルティックなお話があって面白い。