スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

発心集    鴨長明原作

今の金一番の世の中とは正反対の悟りへと入る人々がいたその昔。

 

序文は中の御伽噺などより高度に難しく読み辛いものであったが、中の物語は、おとぎ話のようで面白い。

家や、土地や、金に、執着する人間の愚かさをつくづくおもわれるものがおおい。花にさえ執着して、とうとう蛇になってその花の足元に住むようになった人間とか、全てを捨てて出家する大金持ちのおっさんとか、高徳な僧であった人が、渡し守になって異様な出立でたちで船を漕ぎ、無料で渡すせんどうさんになったり。この僧は、寺の集りもきらって、だれともつきあうこともなく、川のほとりのいおりにすんでおったそうだ。あるものが、もしやあなた様は、あの立派な和尚様ではありませぬかと言って見上げると、彼の姿は全く見当たらないのであった。堕落からみをまもるのも一苦労だ。金銭など、毒蛇だと思い切捨てて焼いてしまうと楽になって病気も快癒するじゃないの?

 

青蛙、生まれてきたのが苦なんだよ。いちにちいっく。