スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

カルト集団と過激な信仰  amazon映画  2018年

衛星が飛んでいる現代社会にも関わらず、今もなを古い形の宗教に囚われて逃れられない人々がいる。

コレはその記録である。カルト研究家も交えて、元カルトの人たちに色々聞いている。

 

カルト宗教とは、一度足を突っ込んだら、もうにげられないシステムになっている。

身体的、そして心理的に、操られてしまうのだ。

この心理的とは、あまり知られていないだろうが、人間の弱みにつけ込んだとても上等な詐欺のような魔法のようなものだろう。

褒めたりすかせたりして全財産を寄付させたりもする。家族は慌てるが、忠告はすでに耳に入らない。

子供らを集めて、教育施設もあるという触れ込みであったが、食堂その他のところでずっと休みなく働かせているものだ。

親にも合わせてもらえず、連絡は途絶えたまま、子供たちは必死に働き睡眠時間は2時間ほどであった。

逆らえば、死んでしまう。そう思っていたことだろう。大抵は、貧しい家の子供たちが、親から売られるようにこのカルトに預けられるのだった。

 

ある好色なグルの場合は、女性ばかりを沢山侍らせて、好き放題の毎日だ。

女たちは町で体を売り、お金を儲け、更に、この好色カルトに勧誘する為、男たちを獲物のように捉えてゆくのだ。

まさにプロの娼婦である。それもこれも、信仰のためであった。

この現代でもまさに昨日今日そんな事が繰り返し行われている。彼らは、殆ど、親がいても、身寄りもないような暮らしをしていたに違いない。この宗教サークルに入ってから、生き生きと生きる目的も見つけ、同じような境遇で育った同志を見つけたのだ。

精神的にははりがあるだろうが、傍目から見れば、なんとも奇妙で、おかしな生き方である。常に操られて、なおかつ監視され、親族と連絡を断たせるのが常套手段でもある。自由が制御されていることに気がつかないのだろうか。酔っている人が酔っている人にあっても彼の酒臭さには気づかないようなものか。

良いところのお嬢さんだったりすると、親たちは、必死になって弁護士を立てたりするだろうが、ほぼ役には立たないだろう。

娘はもう帰って来ないと永遠にあきらめる事だ。稀に帰ってくる例もあるようだが。

 

そんなことより、こんなカルトが、蔓延ってしまう社会の底辺をもう一度検証すべきではないのか。個人的な動機のものなのか、

1人の「天才的な狂人」が仕組んだ挑戦状であろうか。最初は個人の心にフツフツと湧いて出てきた泡粒が、この強力なカルト集団へと成長したのであろうか。

個人の自由、尊厳、お互いの愛、信頼、そんなものが全て奪われた不毛の土地に咲く花がカルトである。

 

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