身近な人がアスペルガーで、結婚生活がだんだんとギクシャクして、喧嘩が始まるということだ。
気の利かぬ夫に、家事育児に走り回る妻のギャップは、今更ながら大きくなるばかりだ。
カサンドラとは、ギリシャ神話の予言者の姫で、ギリシャが贈ったトロイの木馬の危険性を予知したが、誰も信じてくれず、苦しむという話だ。この姫のように、自分の訴えることが、人に信じてもらえず苦しむという事で、アスぺの夫の悪さを人に訴えても、誰も聞いてくれず、信じてもくれないという一つの例になっている。
夫は自閉症スペクトラムの、アスペルガーでありやすい。共感に欠け、人の気持ちが理解しにくい状態である。一方、職場ではきちんとやっていることが多く、気づかれにくいこともある。社会的には、真面目で遜色のない人とみなされていることが多い。
最初は、ちょっと変わった人という受け止めであったのだが、子供ができ、人生も半ばも過ぎる頃には、夫は鬱陶しいモンスターに見えてくる事になる。妻は、そういう夫に、不満を持つようになり、一日中キーキーと喚きたて、何を言っているのか本人も自覚がなくなる。
妻には愛着障害がある場合も多い。子供時代から、親子の関係がもつれ込み、うまくいっていない人も多い。
妻も、どちらかというと、ソレ気味であると、お互い譲らず、亀裂は大きくなり離婚という事にもなりかねない。
その場合、子供が一番犠牲になりやすく、幼いほど、影響は大になる。
二人が、歩み寄るにはどうすれば良いのか?
いくつかのヒントが書かれているが、実行は難しそうだ、と思われた。