呑気なミステリー作家のボルティモアが、やってきた街は、静かで平凡な街だった。
小説家は、そこそこ売れたが、既に忘れられた作家であった。
街で出会った綺麗な少女には血の気がなく、傷も負っていた。後をつけていくと、いろいろ不思議なものに出会う。過去の大作家、エドガー アラン ポーに出会った。そこから不思議な夢の世界に引き込まれて、収集のつかないような混乱に巻き込まれてゆく。森の中を彷徨ううちに、真相にたどり着く。
だが、それはみんな夢のなかである。このボルティモアの主人公を、ミステリーの大スター、「ヴァル・キルマー」が演じている。どこかとぼけた味が加わって、往年の貫禄も加わって、見ていて心地よか。
ヴァルは、コッポラ監督のメチャクチャな筋書きの映画によく出ていた、お気に入りの俳優なんだろう。遺伝子操作動物人間をつくる島の話とかさ。島のボス博士には、ゴッドファーザーのマーロン・ブランドが。あの映画はさすがに無理があるわ。