エリザベス1世は、スコットランドを治める妹のメアリー女王の裏切りにあって、暴漢に撃たれる。だが空砲のみであったので、助かる。
妹のメアリーは処刑される。
ジェフリーラッシュが侍従になってエリザベスを支える。髭の男の変身したジェフリーラッシュのことが見分けられなかった。
世界を冒険してきた野生的な男ローリー卿に、好意を寄せてしまったエリザベス女王だったが、それは叶わぬ恋であった。
恋もせず、結婚もせず、子も持たない英国女王は、孤独だった。
ただ、自分の国、英国と、その人民を守るために身も心も捧げていた。
そんな中、カトリック教のスペインとの戦いがやってくる。スペインは、国力をかけて、船を作り、大軍でやってきた。
英国は少数の兵隊と、人民の兵隊で、凌がねばならなかった。
女王は自ら白馬にまたがり、人民兵を励まし鼓舞するのだった。
風向きが変わったとき、英国の焼討ち船が突っ込んで行き、スペイン艦隊は全滅してしまう。
際どいところで勝利した英国とエリザベス女王であった。
人間的な悩みを持ちながらも、女王としての務めに命をかけて臨む女王にじんわりと感激。
完結に仕上げてあって、誰にでも分かりやすく、面白かった。
お城の豪華な様子などよりも、歴史的背景に重きをおいた暗い作風に好感が持てる。
やはりケイトブランシェットの美しさとその衣装は際立っていたし、ゾクゾクする音楽も
よかったと思う。