スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

蜜蜂と遠雷   2019年 松岡茉優主演  石川慶監督

なかなか見れなかった、この作品。

蜜蜂と遠雷、其れにしても壮大な題名を付けたものですね。遠雷とか、使っちゃってね。

プロコフィエフピアノ曲を巡って、最後に優勝するのは誰だ?

 

初めは、宮沢賢治の「春と修羅」のカデンツアが皆に課せられたので、それぞれに、弾いて見せる。

そこで落選してしまう、松坂桃李であった。彼は、子持ちの家庭人であり、生活に根ざした音楽を試みたが、一次予選で、退く。

cadennzaというのは、即興音楽的なものらしい。

 

一方松岡茉優や、他の有力な二人の男性も、予選を合格した。

 

松岡は、小さい時から、母にピアノを習い、母と共に歩んできたが、突然に母が亡くなって、それ以後

ピアノに向かうと母の事が心に浮かび、うまく表現が出来ないという傷を持っていた。このクサイ設定は、何なんでしょうか。

母娘の関係ってむずかしいよね。

ただ彼女はコツコツとピアノを続け、何度かコンクールにも参加はしてきた様だった。ただあとの一踏ん張りがついて行かない癖が付いていた。

もう一人の青年は実は幼馴染で、彼はアメリカのジュリアード音楽学校を出た天才ピアニストとして期待されていた。

もう一人はメッチャ癖のある青年で、これも神童と呼ばれるにふさわしい才能をもっていた。

 

この三人の中で、優勝するのは、誰なのか。熾烈な闘いになるだろう、と審査員達も固唾をのむ。

 

このコンクールを最後に、負けたらもう、ピアノはお終いにしようと、松岡は考えていた。

審査委員長の斎藤由紀は、そういう、松岡の心中をも見抜いていた。そっと、応援している様だった。

貴方ならきっと出来るわ、と。

 

最後はプロコフィエフの超絶技巧の様な難曲であった。ということは、宮澤賢治は、甘く見られたものよのう。利用されたんじゃよ。前座にされてさ。

 

つまりプロコフィエフィが本命。よっぽどこの曲が好きなのね。私は、大嫌いだわ。

コレを最後まで弾きこなすにはよっぽどの気力と技術と才能と、アリとあらゆるナンジャカンジャが必要みたいよ。

 

この映画、なんだろうね。音楽映画なのか、トラウマ映画なのか。キモい映画であったなあ。

まず、配役がキモいし選曲もキモいし、なにもかも感性のない作品に仕上げてあります。

なにより、主人公の母娘のピアノを通してのふれあいが、心がゴソゴソしてきて、見るに耐えないものだった。

何があったの?監督にお聞きしたいものです。

もう、イヤ!

 

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

  • 発売日: 2020/03/08
  • メディア: Prime Video