モナコの海を臨むモンテカルロの遊戯地で、二人は出会った。伯爵の様な大金持ちの男マックスと水仙のような清楚な女性は、結婚する。
郊外の大きな屋敷に暮らすが、メイドなどから、いつも嫌がらせを受けて常に見張られている様で息もつけない婦人。
いつもいつも召使がやって来るので、その度に、気を使う羽目になる。慣れない生活にイライラして来る。
夫にはかつて妻がいて、妻は不慮の事故で死んだという。だが屋敷中の使用人が前妻に仕えて彼女を崇拝しているように見えた。
夫とは愛し合っていたが、夫は仕事で留守のことが多く、その時を狙って、メイドは酷い意地悪をする。この御殿の様な広い屋敷は段々苦痛の種となってゆく。
「レベッカ」というのは、前の奥さんの名前である。でも新しい妻の名前は、わからない。困った!
だが、特別怖くもなく、何もないストーリー。 いつまで待っても盛り上がらないストーリーに、折れてしまいそうになりながら、今回見終わった。ヒッチコックのアメリカでのファーストワンであるが、物足らないと思うだろう。ただ、ヒッチコックらしく、あせらず、広々と、ゆったりとした運びで、そこはよかったかと思う。
こせこせと変な細工をしていないので、後味が悪くならないのがよかった。