無形財産と呼ぶものがあるー大きな工場や、建物とは違って、ちょっと目に見えないものである。
例えば、Googleや、Amazon ブランド、などが、その例である。デジタル財産というのかしら。
ベルギーの天才経済学者といわれるポランニーは、人間と経済が分離して動いてしまうと、人間は、経済の圧力に潰されてしまうと言っている。これを悪魔の石臼と言っている。経済人類学の学者である。
過重労働、過労死などもその例であろう。経済を優先してみてしまうと、人間を置き去りにした過酷な経済が生まれるのである。
計算でお金を管理していくと、人間には悲劇が待っているというわけだ。
しかし一方、無形財産ばかりが、先行する経済には、やはり不安定な要素があるだろうと、学者らは言う。
この番組は第一章から幾つかの章を重ねて続いている、大変おもしろく、まだ最後まで見ていないのだが、興味深かった。
カール・ポランニー(ポラニー)著書は「経済と文明」「大転換、市場社会の形成」などいろいろ。詩人、画家などとも交友が深かったポランニーの独特の分析が楽しみ。
現在はデジタルの世界。ポランニーならなんというであろうか。
なお、彼の妹は、ナチスに収容所で死亡している。無知で、悲しい出来事だ。