1942年にシアトルで生まれ、1970年に28歳で亡くなった。一介の少年が、世界へと羽ばたき最高のギタリストと呼ばれるようになる。彼はボブ・ディランを心底崇拝していた。
色々な人が証人として話している。リトル・リチャードという人が度々出てきてアメージングとか何とかって叫んでいた。ちゃんとした話にならず、ただ、叫ぶようにヘンドリックスを称賛していた。誰もが、上擦った様な喋りかたになった。ローリングストンズのミックも驚いたと言っている。すっかり魅せられた!と感動したことを述べていた。
時々双子の黒人が出てくるが、彼らはしばし、ジミと一緒に暮らしていたミュージシャンらしい
。
彼らの言葉は、「故郷に錦」だった。
アメリカでより、まずロンドンに受け入れられてそこで、かの有名なPurple Hazeなどが生まれたようだ。jimi hendrix experienceというバンドを作ることができた。いろんな人が尽力した。
たしかにあの歌声は、霧の彼方から聞こえてくる様な声である。言ってみれば、全てを解放してくれる野生の本性のようなもの。
彼の演奏を聞いたエリック・ クラプトンは、途中で舞台を降りて演奏をやめてしまい、楽屋に閉じこもった。そして誰かに電話して、一緒に映画でも観ようと誘った。とても一人ではいられない、この衝撃を、他人と分かち合うしかなかった。
わたしは、ジミの歌声がいいと思う。ギターのことはわからないが。独特の立ち姿、独特の声、独特の…、ときりがない。
いつもハイでいたい彼はよく薬をやっていた。人の何倍も。
常に取り巻きの女たちがいて彼を奪い合った。また、常に、取り巻きの男たちはお金を得るために争い合っていた。
ギター一本が生命だったジミは、本来、とてもウブでシャイな男だったらしい。それは皆がそう証言している。
だから、そのような周囲の争いにはうんざりしていた。
ギターを焼いたり叩き壊すのを待っているファンにももうウンザリだった。
「世界一」にも、もうウンザリで、疲れていた。
彼は、自由にやりたがったが、世界的名声がそれを許さなかった。
安らかに眠れ、そして永遠のレジェンドとして。