忘れもしない1964年年の東京オリンピックである。この日、開会式で、各国の選手団が、次々と門から入って来る。
息を飲んで、見守る日本国民いや、、小学三年のすっぽこであった。
緊張をほぐす、軽快なメロディーが、流れ始めたときは、子供心にホッとして、これは成功したんだとわかった。
メロディーは、軽快で、意味としては世界のここに集った人々が、心一つになって平和の中で、お互いに塀を取り払いオリンピックを盛り立てて行こうという趣旨であろうと思う。
言葉はないが、メロディーは、そう言っているように聞こえる。
雰囲気を変えて、繰り返されるフレーズは、やはりクラシックを共とした小関らしいものである。
ちょっと過度に喜び過ぎて、滑稽にまでなっている様子もある。だがそれらも超えて、にんげんの豊かさが、あふれる讃歌とも言えるメロディーである。