ドラマだっったらしいが、玉城のもののけぽい美しさが、特に際立って、迫って来る。
学園に、ユリコという名の女子学生は5人いた。それが一人一人事故ったり、死亡したりして、とうとう2人になってしまう。現在の百合子はユリコ様といって取り巻きの生徒たちに囲まれ女王様の
ように扱われていた。1人だけ赤いスカーフをして目立っている。絶対に逆らってはいけない存在だ。逆らうと恐ろしい罰や、死がおとづれると信じられていたからだ。
玉城と友達の百合子は1人1人死んでいく百合子を見てとても恐怖におののいていた。
犯人は誰なのか?
玉城は君の事は僕が必ず守る、助ける、と言っていつも一緒に行動していた。
学園内ではユリコ様を中心にいろいろな事件が多発していた。すべてユリコ様の思し召しだからと捉えられる事件であった。このように漠然とした信心観念のもとにユリコ様は神して君臨していた。
百合子様研究クラブの男の子と学園の先生とは男同士でできていた。LG BTと言うことだった。ところがその裏では実は恐ろしい真実が隠されている。この辺から下手に複雑になってきて面白みがかけてくる。
後はくどくどと復讐劇が続き、百合子様伝説が現実の土の上に落ちて堕落してしまった。
ただ美しい玉城やその他の女子高生たちの演技が臭いけれどもきれいだと思わせるポリポリのドラマだった。
【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」U-NEXT・カンテレ賞受賞作】【テレビドラマ原作】そして、ユリコは一人になった (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者:貴戸 湊太
- 発売日: 2020/02/06
- メディア: 文庫