レオン・ライ主演。覇王別姫に続く、カイコー監督の京劇の映画である。
ファンは、実材の人物らしく、京劇の大スターであった。
彼を教えた師匠の人も、とても上手く歌い踊ったが、人気のあるメイランファンは、新しい形の京劇に挑戦したいと言い出す。
現代劇の様な出し物をやって、大当たりする。
師匠は、ショックで、死んでしまう。この師匠ありての梅蘭芳だと思えて、ただ惜しい名優をなくしたものである。
北京が日本軍に占領され、メイランファンも、捕らえられる。日本軍のいい様にされて、やがて戦後にやっと
自由に踊ることが許されたのである。
結婚,不倫、団員たちとの結束と、別離、色々な時代を通り抜けて、芸を磨いた梅蘭芳。
彼に魅入られて、命を捧げた男達。国の役職も投げ出して、、メイランファンの付き人になり、アメリカ公演も成功させた男もいた。博学で、学者肌の男だった。英語も堪能かな。
中国の人々の、暮らしと文化が、身近に感じられて、偏見が無くなりそう。
特に中国の建物の、家屋は、雰囲気が、日本とは異なっているが、
京劇の面白さは、世界共通のものだと分かる。