スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

フジコ ヘミング  ピアニスト NHK ファミリーヒストリー2月24日

遅咲きの60歳過ぎてからブレイクしたフジコである。

母親は、大きな工場の娘でピアノに夢中で、熱心で、東京芸大に入学後、ドイツに音楽留学。

立派なピアニストの師匠について学んだ。その師匠が、日本に亡命して、フジコを教えている。

母はドイツにいる間に、スウェーデンの美術学生と結婚してフジコとその弟を産んでいる。

 

フジコも、芸大に入り、同じくドイツに向かう。その後、ドイツで数十年がんばったが、まったく芽が出ず、ピアノの家庭教師をして食いつないでいた。

「日本に帰ったら負けや!今こんな状態で帰られへん!」いつの間にか、30年。

 

負けず嫌いのフジコにやっと、声が掛かった。有名な大御所の指揮者が、彼女のリサイタルを開いてくれるという。だが、前日に、高熱で耳が聞こえなくなって、、全てがキャンセルされたのだった。

最悪の結果に、日本にいる母も悲しみ嘆き、不運を呪った。

子供のころから天才的であったフジコ、このフジコに、母がかけていた夢は潰えたのだった。

 

フジコが日本に帰って、時折開くピアノコンサートは、いつもささやかであった。

だが、評判を聞きつけたテレビのNHK が、家まで取材に来た日から、全てが変わった。ネコと一緒に暮らすひとり暮らしのドキュメンタリーだったが、スッポコはコレも見ている。

前の日に、教会でピアノを弾いていると、「遅くなっても待っておれ、それは必ず来る。」

という文字が、目に入ったのだった。

 

聖者の予言は本当になった。

 

だがフジコのことを信じ思いつづけた母は、既に他界していた。母は、ピアノ教師をして、フジコを支えつづえていたのだが、弟子が、「私もフジコさんのようになれるでしょうか?」と聞くと、「いや、無理。なれない。あの子は特別だから!」と、答えていたらしい。

 またこの母の演奏を、娘のフジコは、聞いたことがないという。「下手で、恥ずかしいから」と言ってピアノはむすめの前ではけっして弾かなかったという。やっぱすごいお母さんだなあ!

 

ラ•カンパネルラだけが得意の楽曲ではなさそうだ。彼女の繊細な、水彩画のような透明感のある音は

コンサートで聴くのが美しく臨場感溢れたものであろうと想像する。

ただ、良し悪しの意見が、パックリと別れることも確かである。

なんか、よくわからんね!

 

オン歳87才であるとというから二重の驚きである。

 

奇蹟のカンパネラ

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フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記

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くよくよしない力

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たどりつく力 (幻冬舎単行本)

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フジ子・ヘミング 運命の力

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  • 作者:フジ子 ヘミング
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/06/11
  • メディア: 単行本