スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

戦場のピアニスト   ポランスキー監督  2002年  エイドリアン  ブロディ 主演

pianistという題名の映画である。この、主役の人が、苦手で見なかったのだが、もう好き嫌いで考える場合でもない。

ついテレビでやっていて、最後の場面見てしまったが、曲が上品でよろしい。何か、悲しみが、深々と伝わってきて、涙が出てきそうになる。主役のエイドリアンが、ただ淡々とピアノを弾いている。ただそれだけなのに、なぜ?分からないが、生きるということに、つい感動したんだろう。

この物語は、シュピルマンというピアニストが、戦争を生き抜いた記録でもある。

シュピルマンは、この映画のピアノ曲を弾いた人である。

 

あのひょろりとした主役のおっさん (エイドリアン)も、パンなんか食べて生きているんかと思うと、感動した。

この人のファンは意外と根強そうな気がする。

淡々と、弾かれる結構長めの曲に、人生が映ってゆく。

ショパンが、心に染みるような曲を作ったことも感心した。

 

ドイツナチスが、ユダヤ人を迫害する最中にあって、あるドイツ将校が、隠れているシュピルマンに食物や、コートを与えた。

将校がシュピルマンの弾くピアノに魅せられたからだった。だが、その後、将校は、ソ連に捕らえられ亡くなった。

シュピルマンは、生き延びて、ピアノを弾き続けた。ただ、多くの人々が亡くなっていて、すべてが、レクイエムのように聞こえるのである。

 

ロマンポランスキー監督は、子供時代から、大人になっても、究極の痛々しい人生を送ってきた人だ。

その体験が、ローズマリーの赤ちゃんから、ピアニストまで、作品を作る原動力となったのではないか。

 

戦場のピアニスト [DVD]

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