若い、いい役者を揃えた青春就職ドラマ。
謎の植物人間のまま横たわるシーンから始まるドラマ。コレが謎である。
元気だった時のサクラは、きびきびと走り回り、仕事に友情に一生懸命に突き進む女の子である。
直情すぎて、皆がついて行けない。上司にも、歯に絹を載せぬことを喋り、いつも失敗して子会社に飛ばされたりしている。同期の皆は、そこそこ、上と合わせてうまくやっていた。
このバカな女の子の物語はなんじゃいな、と呆れていたが、だんだん引き込まれてゆくので、やはり、うまく作っているのだろう。
だが、皆は、xサクラの本心から出る言葉にいつも救われれて行くのだった。
橋本はお金持ちのお嬢さんで、サクラとは生活も性格もま反対だが、結局二人は真の友人になるのだった。
この辺り、赤毛のアンにも似ているか。
桜の両親は不幸にも亡くなり、祖父が親代わりであった。
その祖父も、亡くなるのであるが。
ただこの役、高畑の完璧主義、潔癖主義、良い子ぶりっ子主義が、もともとこんな性格じゃねえのと、思わせるところが、苦しいのだ。あの歩き方、表情の無い喋り方、規則だらけの頭の中。
コレは、つまり…。なーんてね。
嘘がつけない性格で、損をしているが、本当は、誰もサクラを責めることはできない。それどころか、彼女が損した分は、人が救われている事実である。
コレは発達障害の子かいなと思ってみていたが、自分にも、似通っているような、あそこまであけすけでないにしても、要領の悪さでは、負けていない我が家族に、やっぱりなと、顔を見合わせた。
このような人が、フィクションであっても、世間から愛されていると言う事が、とても重要で、嬉しかったのだ。
サクラの木の中では、大きくなりにくく、とても美しい一押しが、御殿場さくら。ソメイヨシノが散った頃、咲きはじめて長く綺麗です。