スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

生きづらさはどこから来るのか 石川 幹人 (まさと)著 2012年

進化心理学というのがある。これに沿って、現代人の悩みの謎を解いて行く。

はい、はい、はい、人間は昔のままで、進化していませんでした。

狩猟時代のまんまで、現代を生きる時、おかしなギャップが生まれてきて、悩むという事だ。

狩猟の時代集団で暮らす人間たちは、生きることに必死で、ただ一人の少しの油断や、約束の不履行で、集団が、滅亡するという危機状態にあった。

手先の器用なもの、力の強いもの、早く走るもの、色々な長所を受け持って、それぞれ100人ほどの集団を支えてきた人間の集団であった。集団で、認められ生きる事が重要であった。

親の遺伝で、性格、体型など引き継ぐのは、科学的にすでにほぼ明白である。カボチャ のつるから麗しいメロンはできないのだよ。

 

その集団で生き、死んで行くのが、普通であったので、そこからはみ出すことは、恐ろしい事であった。イジメなどで、死ぬのも、こういう気持ちが働くからである。

同じメンバーの集団の怖いところである。流動的でない集団で、イジメが起こると、大きな危険を意味することがあり、注意が必要である。

こういう場合は、そっと、その場を去り、別の場所を探すか、生き方を少し変えてみるかがよいだろう。著者は、集団の恐ろしさも説いている。

 

こういう時代は、ニートなどはおらず、、皆が食べて生きる事が最重要であった。

ニートはまず生きてはいけない時代なので、悪しからずだ。

 

男は狩猟に出て、女は子育てに励み、木の実を拾ったりの日々を過ごす。女同士は、いつも日常を一緒に過ごすので、喧嘩しないように注意していた。

 

いつの時代にも苦労がある。過去に染み込んだ進化の化石のまま、現代を生きる我々であった。

 

 

生きづらさはどこから来るか―進化心理学で考える (ちくまプリマー新書)

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人はなぜだまされるのか―進化心理学が解き明かす「心」の不思議 (ブルーバックス)

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