これはコメディーではありえない、妙に気持ちが落ち込んでいく映画のような気がする。何か笑い事ではない要素があり、気味の悪い映画なのだ。
あるノルウエーの博士が人間および、動物の体を小さくする実験に成功する。
小さな体になった人間たちが、小さなドームの中でのみ暮らして行く。小さな動物たちもいる。
そこは、全てが揃った リッチで素晴らしい国であった。
実は地球は、気候問題、人口問題などで、危機に瀕していた。そこで、人間の体を小さくして、食料その他が、わずかで生きて行ける様にした画期的というか、考えられないほど、おどろくべき研究であった。
何か空恐ろしいとしか思えない、神をも凌駕した様な科学の発展。
希望者たちは、小さくなって、約5〜6センチほどになる。
マット主演ゆえ、コメディぽいハッピーエンドな映画で、あたふたコメディーの話かと思いきや、なぜか「全く違う方向」へと流れていく、というより氷山が割れて、勝手に漂流しはじめた感である。
ベトナムの政治運動家の女が出てきたあたりから、全く違った趣になってしまう。バラバラになったコンセプト。
なぜこんな映画ができたのかも謎である。全く。
最後はノールウェーに行って、小さい人間たちのシェルター、地下の世界の存在を知る。
地球の最後は、もうすぐであった。