米倉も、とうとうこの回まで来てしまった。「私 失敗しないので」の決まり文句も、もう最終回だ。
よく見たら、周囲の俳優陣も、よく考えられていて、一人一人が主人公でもないのに、面白キャラを必死に演じていて、好感がもてる。全て、米倉を持ち上げるために団結して頑張っているのがわかる。
このドラマが成功をしてきたのも、このチームワークに負うところがとても大きい。
内神田会長が、ガンに侵され、手術に臨んだ米倉は、実は、米倉本人が余命三ヶ月の癌に侵されていたという筋書きである。
おなかをおさえて時々痛みの発作に苦しむ米倉である。でもちょッと甘いよ。
今でも思い出すのは、伊丹監督の大病人で、がんで苦しむ患者の三国連太郎の演技が、すごかったことだ。ほんの一瞬の苦痛と苦悩の表情がとてもうまかった。
病気の米倉は、それでも会長の手術を引き受け成功する。が、その直後、どっと倒れこむ。
病院のドクターの仲間が、必死の手術をするが、ドクターXはついにこと切れる!
これで、
西田敏行扮する蛭間病院長もすっかり馴染んでゆったりと演じていておもしろい。
病院長は米倉が死んだと思っていたようだが、実は、医師達の協力のもとに生かされて、海外に逃げのびていたのだ。
再び、活躍することになった。
いつも、うまくいく手術に、疑問を抱くスッポコであった。このドラマのよう人生何もかもうまく行くわけがないではないか。
まあ、また元気になったドクターX-を、密かに応援していよう。