この人はバンドも持っていて歌っている。これは、ショウの時に、既成の歌で服を汚されたくないためであった。
黒い色にこだわり、黒を追いかける男である。黒のみの生地で、あらゆる服が生まれてくる。
ヨージは、怒り、悔しさ、かなしみ、反抗などの心を、黒い洋服にこめていく。
今の若者は怒らない、怒らない。押さえつけられて変に歪んだ世の中になっているのじゃないか、と言う。
今もって、ようやく黒い色の癒しに、最近やっと気付いたすっぽこである。
が、傷ついた心を、隠したいからである。まさに、世間様に対する怒り、チートな大人に対する怒りもあるが、もう一つは
自分の弱点を隠し、見た目は虚勢を張りたいのである。黒い色に包まれた時、人間は安心するのだろう。太古から存在する闇の色である。臆病であり、大胆でもある。
飾ったようなきれいなものはいらない、
人工的に作ったものよりは、へたくそなものの方が祈りがこもっていていいのだ、といっている。
パリコレでも彼は人気だ。すきなモデルをえらび、素敵な服を着せて歩かせてみる。
体の膨らみ、直線その事を頭に入れたデザインは美しくクールである。
わても、黒一色で、生きて行こうかな、っと。
パリコレでも