安藤サクラ主演の映画。共演はあの新井浩文ときた。彼はこういう役では、はまりやくである。
安藤の演技はだいたい予想できるので、ヤッパリとなるが、なんと、この映画では、ボクシングにかけるオンナを演じている。
サクラって人は、運動神経ゼロで、うろうろしてる人だと思ったら、間違いであった。
縄跳びぴょんぴょん、二重飛び。そしてボクシングが、とても上手い!なぜ、いつ?!
サクラがこんなに運動能力があったなんて、だれもがビックリするだろう。
もともと、弁当屋の実家に居候を決めていたニートのサクラは、偶然にも、ボクシング選手と知り合う。
そして、負け試合の後に、ボロボロになってサクラのアパートに転がり込む。
サクラは弁当屋の実家から追い出されて、100均コンビニで働いていた。
「100円、100円、なんでも100円! やすい、安い!」と、ずっと歌がかかっていて、いかにも安っぽい店、安っぽくて、うさんくさいい店員、来るのは、残りの弁当をあてにして来るホームレス。
サクラは、店員に、襲われて、性的暴力を受けてしまう。
いっしょに暮らしていた元ボクサーの彼は、若い女と出て行ってしまう。
ショックを受けるサクラ。あの店員とは、被害者であっっただけなのに!純粋で、ウブで、可愛げのある女だった。
それがよっぽど、よっぽど、悔しかったのであろう。
サクラは、もうボクシングで男を見返すしか無くなっていた。
負けず嫌いの女だったんだな。フフ。
ボコボコに、やられて、血を吐くサクラ。
ボクシングとは、恐ろしいスポーツである。「ミリオンダラーベイビー」でも、女は、寝たきりになっていたな。
ボクシングで、男を見返してやる。それしかなかった。
ちょっと悲しく哀れな、女心である。