長瀬智也の、「マザーファッカー!」の叫びで始まる地獄篇、コレは高校生の修学旅行のバスが崖から落ちて、みんなが死んでしまう物語。
ただ、(関)神木という男の子だけが半分死んで地獄で目がさめる。
怖い鬼がうようよいて血の池や、剣の突き出た山などが、待っていたのである。
神木はただただ、女の子に恋をして告白することばかり考えていた。
彼女に会うためにとにかく地獄から抜け出して人間界に戻ることをもくろむのだった。
鬼たちは、皆、音楽をやっていてギターでボーカルの長瀬智也、緑の鬼はドラムの桐谷健太、ギターの清野菜名が中心だ。清野は、半分青いで清純な感じの役で、スズメの親友をつとめたのだったが、凄いメイクで全く分からずである。
あの人はなんでもできる女優で、器用すぎて淋しい気がする。
閻魔様が人間界に帰れるかどうか判決を下す。
鬼たちにも現世では、普通の人生を送っていたのだが、ひょんな事で、地獄まで落ちて来て半永久的に閉じ込められているのだ。
地獄の説明まで付いている映画だった。何を今更である。水木しげるの3番煎じじゃあるまいし。
宮藤のために沢山の役者が集まったが、
進展のないストーリーだった。
歌も、へぼいし、「mother fucker!」と高音で叫んでばかりなので、これが地獄のロックなのかと、よく分からなかった。
ド派手な衣装や、尾野真千子の死神や、シシド・カフカの女ドラマーなどに、戦力を注ぎすぎてしまったのか。
さいごに神木は人間界に帰れたが、好きな女の子は結婚していて、しかも、すでに老婆にまでなっていた!
「神木が好きだった」と女は告白してくれた。
彼にはもうそれで十分であった。