舞台劇の殿堂であるニューヨークでシェークスピアのシーザーを演じるお話。
シーザーだが、主役はブルータスである。
時代がかった話であるが、オーソンウェルズが生きている時代で、かれが舞台の座長を務めるというストーリーで進行する。このような映画ができるというのはウェルズに心酔している人が結構いるからであろう。
座長のウェルズは才能はあるが、ワンマンで暴君的で、誰も逆らうことができないのであった。
若い高校生のエフロンがこの劇団に入団して初めて舞台に出ることになり、興味津々で張り切るのだった。
だが年上の女でオーソンの女に手を出してしまい、オーソンから破門を命じられてしまう。
女も女だ。年上のくせに。腐れ縁になる前に別れてよかったわ。
そして、また高校生に逆戻り。同年代の彼女が待っていてくれた。それが救いであった!
オーソンの演じるシーザーは大当りに終わったのでよしとしても、なんだかざわざわしていてピンボケ気味の映画であった。エフロンは、ダーティーグランパや、スクール物に出ていた若い俳優で伸び代はあると思った。が、俗な感じが拭えない。
オーソンウェルズが舞台にも腕を振るっていたとは知らなかった。
オーソンウェルズの俳優ははなぜだかお笑いの有田というのに似ているので、惜しいなと思った。
これといったしてストーリーはなにもなくドタバタして終わっってしまった。