スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

復曲能 大般若

天女二人が、舞台で舞っている。それは美しい濃い藤色の衣装である。大袖を時折クルリと回す所作も美しい。

この二人の天女が天上に昇天しようと願っていると、嵐が来て龍の化け物が三匹も現れて姫たちの前に現れた。これは深沙の大王であり、仏門に帰依する願いを持ちつつ、成就せず、玄奘法師が来るまで待っておったのだ。今まで三蔵法師というものが7人もこの河を通ったが、全て死んでしまった。彼らは所謂、龍神のメガネには叶わなかったのである。

そこへ玄奘三蔵ががやってきて、恐ろしい姿の竜の前で、大般若心経を厳かに開き読み出す。

彼は静かな佇まいである。玄奘三蔵がお経を読み始めると

清らかな玄奘般若経によって、龍神らは、おとなしくなり、お経の威力にひれ伏すことになる。

このような悪鬼の姿の自分らでも真っ当な仏の位置にまで行けることを悟る。

じぶんたちはこの経を下界に広めることにすると、言い出す始末。

天女もめでたく昇天できて、よかったよかった。

三蔵が去った後、龍神らは河の方へと歩き進み、洲の上に立ったかと思うと、あっという間に泥の中へ姿をけす。千尋の深さの河の砂の中へと吸い込まれて行ってしまったのである。

命をさえいらぬと言う、和尚の硬い覚悟の前には、悪鬼も寄せ付けぬ尊いものがあったのだ。

そして龍神の心をなだめ、悟りを開かせたのだった。

 

本当はNHKエンタープライズの古典への招待より、梅若実四世を呼んでの舞台であったのだが、

探すこともできず、よくわからないろうそく能をあげてみた。

ムカデ、ミミズ、尺取り虫などが出て来る話が前半にあったが、主人がパタっと録画を削除してしまい、詳しくわからずじまいになった!

しゃくとりがポッテンポッテンと、インドを目指す話らしい。

 

尺取り虫が、山の中に出て、10尺もあり、旅人を脅かすという話が、すっぽこの近くの山にある。

 

 

 

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