主役の加瀬亮や、弁護士の役所広司などのベテランを使っていたが、なんせ冤罪の映画であり、ドキュメンタリータッチであり、結果は全くハッピーエンドではないため、後味の悪いものになっている。
実際にこう言うことが起こっていると言うことをかんとくはいいたかったのだろう。
朝の満員電車で女子高生のお尻を触ったといって、痴漢の疑いがかかった若者の加瀬亮であった。
真犯人は姿もなく卑怯にも隠れているのが、不気味であるし、そんな奴は許せないと思える。
色々な証拠や証言もありながら、主人公は有罪になって行く。
監獄の中には色々な人がいて、皆が、チャラいような、ふざけたような、ふてくされたような態度の人ばかりだ。ここで数ヶ月過ごさなければならなかった。
裁判を起こすのも、痴漢犯罪では、ごく珍しいことであった。だが、無罪を訴えても、なかなかうまくいかないのだった。被害者の女子高生も裁判に呼ばれたが、モタモタしていて、決定的な証拠は無論出なかった。
公正な裁判官は突如左遷されてしまう。
そして検察や警察の言う通りに動こうとする裁判官がやって来た。
見ていると本当のことかもと思えるのが怖い。
裁判は何度もなされ、家族たちは必死に支えるのだが、無駄足であったのも、気の毒である。
裏側から見れば、冤罪というのは、こう言うことであったのだろう。
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