世界一のレストランといわれる店が デンマークのコペンハーゲンにあるそうな。
世界で一番を決める大会があって、その度に一喜一憂をするなんて、大変な事だ。
森があり、川、海がある場所にノーマはあって、世界一になってからは、有名になってたくさんの予約が入るようになったというが、当たり前だろう。これでも、ミシュラン星二つだそうだ。
いつ三ツ星になるのか、もう獲得したのか。
レネ ゼネピというシェフを頂点にたくさんの人が働いている。
大きな建物の中には、きっといろんな部屋があって、貯蔵、発酵、実験とありとあらゆる部屋があるに違いない。または多くの弟子たちが、泊まっているのか。ひとつの大きな家族の様に。
特徴は、この産地の食材しか使わないという頑固一徹のやり方を通そうとすることである。
植物採集の趣味の男がいたのだが、その男が、ノーマに自分の取ってきた森のキノコを持ってきたことが、
その発端となったらしい。地元のものを使うと、美味しいからだそうだ。
当たり前であろう。甘いニンジン、シャキシャキの葉物の繊維、大地の恵みに対する祈りなどなど。
その他魚介類も、近海の海で漁師が取ったものである。だからオリーブオイルとかブルーベリーとか、この辺りではないものは使わない。
ただ、近辺の食材のみとなると集めるのにも大変な苦労がつきものだ。
乱獲して、なくなる恐れもあるのではないの?
その味は、食べてびっくり、目覚めてビックリという。what book to read, what music to listen to, how to live, how to recognize the world こんな事が一変する味、悟れる味だというのだ。
そのような料理ってなんであろう。命をいただくっていう事かもしれない。
ただいつもいつも料理のことを考えていたのでは、身が持たない、気が狂ってしまうのではないだろうか?
その辺のコントロールはどうなっているんだろう。結局、嘘っぽいものなんだろうよ。
突然やめてしまった有名店も多いらしい。
真面目に見せかけるって、手の込んだ道化だな。そんな気がするスッポコである。
カッコ良いことばかりが多すぎる気がする。
そんな有名なノーマにも試練の時が訪れる。牡蠣のノロウイルスによる食中毒で20人以上の人々がノロウイルスに感染した。
保健局が入り店にとって大きな打撃になる。皆の気持ちも士気もバラバラになり、
一位が取れずに 二位に落ちてしまった。
落胆の中、もう一度起き上がろうともがくレネ ゼネピであった。
それは悲惨な戦い、自分の中の世界一と戦う戦いだからだ。彼の苦悩は深いものだった。
彼は気にすまいとしたが、周囲はそれを許さない環境でもあった。
たしかにそんなことにこだわっているうちは、心が休まるときもなくなり病んでしまうだろう。
思うに、大きな改革をして新しい形のノーマを作るべきだ。