これはフクロウowlの話である。アニメーションだが、本物の様にも見えたりする。
フクロウは目が大きいので、光を集めて、夜でもネズミなどを捕食するのが得意だ。そのため作物をあらす害獣を退治する良い鳥なのである。
また、飛ぶ時には、音を立てずに飛べる。
あの人面顔は、アンテナ役目をしていて、あらゆる音を集めて逃さないのである。夜の狩り人の所以である。
フクロウは森林が消えて行くとともにその数も減少している。
これはベアトリクスポターのピーターラビットからの挿絵である。いたずら好きのリスのナトキンを捕まえたじいさんフクロウ。
こんな神秘的な動物がいなくなるのは人間にとっては大きな痛手である。
子供の頃、裏の納屋の梁に、フクロウが一匹やってきて、少しの間滞在していた。
「ありゃ、フクロウじゃよ」とおばあさんが教えてくれた。昼間は目を閉じてじっと寝ていたから、ちっとも怖くはないし、近所の大木にも、よく来ていて、そこのおじさんが飼っているという噂もあった。
生きたネズミやカエルを捕まえて食べさせているというので、大変な苦労だろうと思ったりした。
主人公のフクロウの名はソーレンといった。
この映画は、何度か見直してやっと意味がわかるというめんどくさいものであった。
キッチンで料理しながら、理解するには無理があった。あれ、この人(フクロウ)誰だっけ、こんな人(フクロウ)いつ出て来たの、と言った具合で、登場人物が、突然バッバッと変わることがあり、同じフクロウの面ばかりなので、よーく見ないと、区別するのに時間もかかるのだ。
やはり合作物だすなあ。大ざっぱで、分かりにくくてこまった。オーストリアの感性はなぜか普通じゃないのよ。
ただフクロウの飛行は見事であり、見ていて楽しめたと思った。
ソーレンは道徳的なことを色々喋ったりしたりして、気を引いてみせる良い子ちゃんの典型でもある。
敵の大将や、醜い心の兄と対決して勝利する。
暴力で勝って、立派な大人のフクロウになったと言っているような下りは、なぜかちょっと残念である。