有名な神戸の連続殺人事件の「酒鬼薔薇聖斗」についても書いてあるのだが、総じてこのような残虐犯罪を犯してしまったアスペルガー障害の青少年のことに焦点をあわせている。
ちょっと気持ちの良い読み物ではない。
少年は、人間をキャベツかカボチャのように感じていて、死んだらどうなるかを観察する為に同じような年頃の少年を殺してしまった。被害者の親は医者であったが、どうなったのか。また親は、どこに行っても好奇の目で見られ、暮らしにくくて、辛いと言っている。ご両親については別の本で読んだのだが、どこに行ってもあれこれ注目され困っっていると告白されている。
犯人の親からは詫びの言葉もまだ聞かれぬといったことでも苦しむのだっった。
犯人の親は、新聞を見て「あら、近くで殺人があって、ハンマーで叩かれた子が死んじゃったみたい。かわいそうに」と、我が子(犯人)に言っている。
嘘と虚偽と忿怒が渦巻くこの親にしてこの子ありか。といった言葉だ。
このように、酒鬼薔薇聖斗という名前からして、生徒であると自ら名乗っているし、幼稚な未発達の心の問題が、引き起こしたということである。
彼が、エグリちゃんとか、バモイドウキ神とか、いくつかの造語をやっているのが証拠だという。
造語など誰でもすることはあるでしょ。
この猟奇的な犯罪が世間を震撼とさせるのに充分過ぎるものだったのは意図した事だっったのか。
アスペルガーの人間がこんな犯罪を犯してしまうといった可能性を持っているというのは、本当なのか。
ものすごく辛い。
というのも、スッポコだって、自分自身が、そうかもしれないという恐れを密かに持ち続けて生きているからだ。わては乱暴で、衝動的な人間。そう思っっている。だからこれを読んで、すごくナーヴァスになってしまった。
歪んだ考え方で持って、強い衝動性を持った人間であると断言されるのであれば、これらの人々は
監禁か、さもなくば、とても強い監視のもとに暮らすべき人々であろう。
現実問題、それは限りなく不可能で、不特定多数のこれらの人々をどうやって選り出すものかは、まじ疑問である。
というのも、こういう人々は、目立た無いようにひっそりと暮らしていることが多く、本来は静かな気の弱い人々であろう。
社会とのギャップにいろいろ強い不安をい抱いており、なかなか普通の暮らしまで行き着かないという
能力の不具合に苦しんでいるのだ。ハンデを抱えているのだが、それも自分でも気づかないし、
周囲も過大な期待を寄せている場合は、その負担に耐えきれなくなる。
いずれにしても、化け物のように扱うのは止めるべきだ。彼らは人間であるし、さらに、丁寧に扱えば、良い仕事のできる人々でもあろう。
企業でもそのような取り組みをしているが、テレビに出たりして、気の毒な事だと思う。
この本は科学的に統計的に分析し、真理を探し出そうとしているが、少しく
悲観に偏りすぎではないのか、とおもう。読んでいて、悲しく落ち込むのだった。
落ち込みは2日以上続き、そんなことはない!と何度も頭を振っってふりはらった。
高機能というのは、知能が70以上あるという意味であり、
また 、自閉症スペクトラムといって、一括で表す言い方もある。