スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ヘタな人生論より 一休のことば 2009年 松本市壽(いちじゅ)

「ヘタな人生論より良寛の生きかた  」  で知られるようになった松本の本。あと徒然草もある。

一休のことばが生きているが、ことばとか生きかたとか、なんとかなりませんかね。だって、かなと漢字がばらばらと混ざると、いろいろめんどくさくて、なぜかやりにくい。格好をつけたり、験担ぎにかな文字をわざと入れたのなら、ちょっと物書きとして許せない。長年編集長としてやってきて、なんだこのざまは。 

一休の生き方とその頃の歴史が、ちょっぴりわかるのがいい。

一休さんは、とんちだけではない、つらい修行をたくさんしてきて禅の真髄を掴んだというわけか。

修行はやらざる得なかったものもある。たとえば、衆道の生臭さにも耐えねばばならぬ身であった。

当時女人禁止の寺では男同士で関係し、若く、美しい稚児は取り合いになる程だった。一休は多分別格に美しい稚児だった可能性がある。天皇の血筋とそれが選んだ美女の子であれば。

当時は美少年を集めた館さえあったらしい。これもお坊さん用にである。

寺の格を競い合い、僧正になるために恐ろしい企みが行われる寺のことを、一休はひどく嘆き、山の奥に隠れてこもったこともあった。

しかし天皇自ら山奥に手紙を出し、一休に、京に帰ってきて欲しい、我をみすててはならぬと書いてよこした。

それ程とても貴重な人物であったらしい。

 

女が好きで、男も好きであったが、何より歌を読むことに必死であった。懸命に作り、うぬぼれたりする。これではいかんと、自らを戒めている。

またたくさんの財を持つと、視野が狭くなり良くないとも。皇帝となると、先ず大きな宮殿を築き、そして国一番の美しい女を娶り、そしてまだ足りずに不老不死の薬を探しに行かせる。欲望は 欲望を生むだけである。

楊貴妃日野富子の例を挙げて、女が権力を持つと、悪いことしか起きないと言っている。国を滅ぼす元にもなると警告をしている。確かに女の浅知恵というからな。フフフ。

このように一休という人を尊敬の念であらわしている。 

 

ヘタな人生論より一休のことば

ヘタな人生論より一休のことば