これはパートワンである。スコセッシ監督が長きにわたり、編集したそうだ。彼は、ローリングストンズのshine a light も監督しているので、ジョージハリスンのことをやっても、別におかしくはないだろう。
ハリスンは、確か脳腫瘍で亡くなっている。水の上にっぽかり出ている彼の頭の中に、悪性の腫瘍が取り付いたのだ。DVDのこの写真はマネキンのようなジョージの無表情な顔で、なんとも言えないものだ。彼はやはり、四人のあり方に悩んでいたのではないだろうか。
ビートルズの中でも、何か別の雰囲気を持つ男だった。
ポールとジョンが引っ張っていくビートルズの中で、唯一冷めた、というか、そんな雰囲気の人だった。
インドに行って、シタールや、ヨガの行者と付き合った。
彼がいたことで、ビートルズは存続できた。ともかく4人のカナメのような気がするのはなぜだろう。
彼は58才で亡くなっているが、自宅で、刺されたりして散々な目にあっている。知らなかった。イギリスでは大きな事件だったろうに。ビートルズ解散から30年近くたっているのに、偉大なる威光は、ずっと彼についてきてるのだった。
そんな彼は親切で、人が良い面もあったが、インドに行ってからは、本気になって精神の修行をしようと思っていたようだ。やはり、洗脳されていたのかもしれないし、悩みが深かったのかもしれない。
インドはやはり、深い文明の花咲いた地であるし、シタールの響きは神秘的であるから。
サージャントペーパーズまでの歌の数々が映像付きで、くりだされる。懐かしい歌の数々がでてくる。
その合間には、ポールやリンゴ、生前のジョージの喋る場面がたくさん出てきておもしろい。
友人エリッククラプトンもたくさん話をしてくれている。
今では、いや今でもビートルズのことが神話のように語られるのであるが興味のある人は、一見であろう。
ビートルズ解散の時は、皆が30才になるかならないような若い時だ。じんせい100年時代の現在からいえば、30才なんて、まだ赤ん坊ってな時期だ。若い、若すぎる!
ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド [DVD]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: DVD
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