奇しくも、奇しくも、この本とまた巡り合った。あれは高校生の頃、学校図書館にあったこの本は、
変わった本だった。
スッポコは何故だか、いろいろと、こういう特異な人々と出会う事が何度かあった。 強烈な印象であるから、忘れられない。
少女は心配顔の父兄や親類の人々にとり囲まれてコツンコツンと歩いていた。
この少女や、少年や赤ん坊や、女の子やとあらゆるところで、出会ってしまう。
自分の持って生まれた卓越した資質のために、社会問題を含んで生きていく人々。
卓越というのは社会に役立つということであるが、そういう意味ではない。
変わった、とても変わった特性というか。
もはや、そんなことも過ぎたこと、わてにとっては過去のことなのだ。
ブッダは言った。出家者は 農業べからず、商売べからず (お金にさわってはいけない)、結婚べからず、嘘べからず、こんなことを守っていれば 社会と相反するため暮らしていけないのだ。まさに社会問題であろうよ。
しかしブッダは進んだ。
この本も、そのように不思議な話が載っているのだった。
ブッダの話などを読み解くうちに、再びあのアウトサイダーの本のことが頭に浮かんだのだった。
主人が横から、「その本は、あの頃、とても流行っていた。」
弟が横から「こいつの経歴は分かった。こいつは俗人だ。」
地下室の手記を読んだり、マルテの手記も読んだ。これらの本のことをよく理解していたわけではない難しくわけがわからなかった。この本は50年以上経った今も何も色褪せてはいない。
この本を探すのには少し時間がかかった。なぜならずっと昔のことだったしよく覚えていなかった。
とはいっても、アウトサイダーと言う本の題名やコリンウィルソンと言う名前はなぜか頭のどこかに張り付いていた。そのおかげでやっとのことで遅ればせながらアマゾンのサイトでみつけることがができたのだ。
あるいはもっと簡単に見つかっていたのかもしれないが、この神秘的なる本は実は
まるでこの世から消えてしまったような感があったのだ。
コリンウィルソンは1931年生まれ2013年に亡くなっている。つまり82歳まで生きたと言うことだ。
これならまずまずではないか。またアウトサイダーという本は 1956年に出たので、すっぽこが 1歳の時だったと言うことだ。この本は実はベストセラーとなり世界各地へとばらまかれた。ウィルソンは、これで皆も羨む大金持ちとなったのだろうね。
アウトサイダーと言う本は似たようなものがいろいろあって間違いやすいのである。
以下の本が本当の本なので間違えないようにね。上と下に分かれているが、紀伊国屋書店のものは、1冊にまとまっている。そういえば高校の時に読んだものも1冊もので白っぽい表紙の紀伊国屋書店の物だったような記憶がある。恐惶謹言。ガタガタの書評となった。

- 作者: コリン・ウィルソン,中村保男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/12/20
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