いなかの若い娘が、パリのある保険会社の秘書になる。その中小企業の社長は彼女のタイプの才能に気づき、自分で指導してやり、ドンドン優勝に導いて行く話。
小さな町で優勝して、今度は大きな大会、全国大会と進みフランスでも優勝する。
いろいろな策で練習するうちに、ムスメと社長は近づいてゆく。だがお互いに、うそぶいて、無関心を装う2人だった。
社長は、本気で彼女を優勝させることに夢中になる。目指すは世界大会での優勝だった。
ピアノに ランニング と多面的に取り入れた特訓、それを必死に耐えてゆく彼女でした。
それもこれも、愛する社長のためなのか。2人の恋は実るのか。
ついに世界大会の日が来た。対するは、アメリカのチャンピオンの女である。キザなメガネをかけて見下したようなポーズを取っていた。
こちらは!青ざめてオドオド顔である。
三回戦で戦う二人。戦いは、ラジオで放送された。故郷の家族や、会社の皆が、緊張してラジオをききむさぼる。
三回戦目で、娘ローズは、昔から使っていたタイプライターを持ち出してきてデーンと舞台に置く。
それを使って、ローズは、目にも留まらぬはやさで、キーを打つのだった。社長と練習してきたなつしい機器。そして、君は僕の大切な人という社長の告白。これらがローズに力を与えたのだろう。
1分間に500のキーを打つというのはどういうわけだろう。
見ているものたちは、生唾を飲み込み 言葉も失って見守り続ける。社長本人も、ローズの早打ちに、クラクラして足を踏みしめるのだった。
勝ったのは、ローズであった。
二人は舞台の上で 抱き合い愛の言葉をかわすのだった。ジュテーム。ジュテーム。
故郷のダディも、会社の人皆がローズの快挙を喜び合った。結局、この中小保険会社の宣伝になったのだし。
単純なストーリーなので、誰でも楽しめると思う。
社長は、だれか知らないが、スタイルが良くてダンスがとてもうまいと思った。
それが売りの人だが、この人フランス人?って顔だ。スマートになったシュワルツネッガーに似ているかもな。いや、ロマンデュリスというフランスの俳優であった。ロマンなんていう名前がスゴイわ。
久々にフランス映画を見たね。以外と軽いミルフィーユのような味わいに仕上がっていて、フランスも低迷からぬけだそうと色々妥協策を練っていると見た。しばらくはこの線でいってもよいだろう。