スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

喫茶店 カフェ (むにゃむにゃ)

今日変な喫茶店に行ったんだ。でも変なカフェって結構あるよね。ひどく暗くて、まあそれはいいんだけど寒いのに窓が開けてあって、とおもったらガラスがはめてあった。なあんだ。でも見るからに寒々とするんだな。透明なガラスなんて。ここは昔、よく主人が連れて行ってくれたが、自分はここが昔から嫌で嫌で、泣きそうだった。彼は風邪引きのわたしを医院に連れて行った帰りになぜかこのクソ野郎のカフェにつれこむのが好きだった。主人に拉致されるのだ。一緒にコーヒーを飲むためだ。ドン冷えのウーロン茶のような色のコーヒーをすすらねばならぬ。

私の風邪はもう治らないのではないかという確信さえするのだった。3秒で、帰りたくなった。

固い固い木製の椅子は冷たく長くあくまでも黒く、壁もあくまでも冷たく体温を奪うほど冷えている。いま左官が仕上げたばかりの模様が浮き出ている。

主人は変わった宇宙人のような人だ。彼はこの喫茶店を重宝がってさえいた。

 

そして重要なのは、なぜかその喫茶店にはそのような人ばかりが集まっているっという事実である。何この異様な人びとの集りは。

すっぽこは街に出たとき大抵ハンバーガーかラーメンだ。澄みきったおつゆのラーメンが好きだ。この前行ったラーメン屋は急に味が落ちてどんより濁っていた。すっぽこは街に集まる下々の人間をながめるのが好きなのだ。なんの遠慮もせずにズルズルとすすれるのも儲けモンだよ。

 

さて久しぶりにコーヒー屋に入る。いや、ほんと恐る恐る入ったのだ。あれから20年はたっているのだが、やはり、ここは生きていた。あの時のまんま呼吸していた。店に座ってコーヒーを飲んでいたのは、やはり変わり者ばかりの宇宙人たちであった。

客のオーラがハンパない。社長?、作家?画家?医者?実業家?  でもなぜこんなに集まってしまうの?一見普通の人たちなんだが、椅子に座って腰掛けて見ていると普通のおっさんではないんだな、これが。

別に皆で申し合わせて来ているはずもないだろうし。

しかし、すっぽこはもう一人でも出かけられる大人になったので、3秒で出てきてしまった。

あの黒い冷たい椅子には座れなかったのだ。老人もいたが、彼らは平気なのかな?

なぜお客のことを全く考えていないインテリアになっているのかな?

皆が何の用事で来てひそひそ訳ありそうに話しているのかな?

なぜ皆が金持ち(見ればわかる。余裕の表情)ばかり来てるのかな?女も良い身なりで少し高いケーキを注文だ。

だいたい何の用事で、なんの目的で何のためにここに来るんだ?ただ来ることが、目的になっていて、コーヒーは関係無いとか?だってランチもミネストローネもナーンにもないじゃんかよ。

ピザなんか食う訳ねえよ。ダブルホットケーキのクリームかけ(シロノワール?)がときどきでて来るけど、そんなものオヤツじゃ重すぎてむりだす。 何かの魔術でもって勝手に店がお客をby chanceで選び出しているように見えるんだが。一体何がしたいんじゃ、この店はあ?!

でも今度こそ堂々とはいってコーシーを一杯くださいっていう計画だ。

 

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このファッションはウェイトレスの一例です。