スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

本 里山ビジネス 玉村豊男 2008年

胃潰瘍か何かで、身体を壊した後、妻と二人で、長野県の里山に山や田畑を買いぶどう酒を作るワイナリーを開こうとした。大変なお金がかかる大事業である。斜面の桑畑を整備し田畑を開墾し ワイナリーやハウスやレストランを次々と建てていく。わおー。すごいことですよ、ほんと何億円、何十億かかるの知らないが、ま、私がいうことじゃないか。

しかしこれは大変なことです。なぜなら、小さな菜園でもそれなりに管理が大変ですからね。

土をいじったことがある人ならこの苦労がわかるはずですよ。

でもこの人は人をたくさん雇って農園などをさせています。45人以上の社員 などです。

寂れた里山で 働くところができたと言って    地域活性化のトップモデル事業として見なされたのである。玉村は鼻が高かっただろう。 そりゃあね、田舎の衰退は今や歯止めのない状態で、農業も 

もう多分、行政が管理しなくては個人ではもう無理なんっす。高額機械、トラクターは700万も800万もするそうだし。草刈だって夏場は何度もすることになるしね。時間と労力とお金がたっぷりかかる仕事なんだもの。

彼は人をいっぱい使って、ワインレストランを成功させた。ワインが好きな人ってそんなにたくさんいるんだね。一滴も飲めないスッポコはそれが不思議で不思議でね。ワインをなん本も買って帰るお客もいるんだろうな。見え張っちゃってさ。

九州なんかからも客がやって来るので、開店当初は何もかもなくなってしまい、沢山のお客があきらめて帰ったらしい。お客はせいぜい50人以下と踏んでいたのだが、何百人も来てしまったのだ。

あっという間に彼の店はワインとともに有名になり常にたくさんの人々がきて、一種の文化人的メッカになったのだろう。彼は東大のフランス文学科出身で、フランスにも留学していたわけだし、文明開化のインテリみたいなものだ。彼に群がっておこぼれに預ろうとする人は後を絶たないらしい。

一方地域の農家のオッチャンなどとも知り合いになり農業のノウハウも知ったことだろうが、実際にやるのはプロの農業者であるので、アメリカから取り寄せた25種ものピーマンのタネの発芽ができるのである。

ピーマンの発芽には温度が必要だし、ハウスが無ければ素人にはちょっと無理無理であるのに。だがスッポコの父はいつも自分で苗をつくっておったがなあ。

それに農家の人が新米を食べないのは常識ですよ。スッポコは意識して新米は食べないです。新米を喜んでいるのは農業をしたことのないお客さんばかりです。ちょっとバッカみたいとおもっちゃいます。からだにも新米や新茶はあまり良くないと聞くぜ。どうせ農家をバカにしているくせに、新米新米とはでゃいでさ。ま、スッポコも菜園は趣味みたいなもので、プロには程遠いお嬢ちゃま(おばあちゃま?)ってわけだけど。

毎年のブドウ畑の手入れも大変な作業だろうがプロのお兄さん方がちょきちょきとやっているのである。

 

美味しい野菜と焼きたてのパンとワインがあれば、どこだろうと何も言うことはないだろう。

玉村の作ったのは

ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリーってやつだ。

まあ見栄が張りたい方は行ってみるのもいいだろうてな。フムフム。

だが「玉村豊男」という名前は、なんかおかしくてすごくおめでたそうなお名前ですよね。

とかくこの世は無常の嵐。頑張って下さいとだけ伝えたいものです。

 

 

里山ビジネス (集英社新書)

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