スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

世にも奇怪な物語 ジェーンフォンダ ピーターフォンダ アランドロン など 1967年

第1話の「 黒馬の 哭く館」がよかったな。ジェーンフォンダ扮する女伯爵はかっこいい。森の中で足を罠にとられて困っている時、隣村のボロい館に住む若いあるじが助けてくれたのだった。
それ以来、彼のことを忘れられなくなってしまった。彼に対しての恋心が芽生え彼に会いたくて抑えられない  ほどになってしまった。彼の役は弟のピーターフォンダである。彼にこんな役をやらせると、ほんとカッコいい。デレデレのスッポコである。女伯爵は家来を使ってあらゆる淫蕩に耽っていたが、皆怖がって逆らう者はいなかった。だがこのピーターだけは、彼女の誘いを拒否し無視して軽くあしらってしまった。初めて拒否られた彼女は恋しくもあったが、罰をあたえようと思い、家来に彼の大切にしている馬たちのいる建物に放火させる。大きな馬屋は全勝し燃え尽きてしまう。
ところが馬を助けようとしてピーターは死んでしまう。
ちょうどその頃、黒い一匹の暴れ馬が、おんなの城に迷い込んできた。不思議な事に、馬は 女伯爵の言うことだけは聞いて大人しくなった。それ以後、毎日のように馬に乗る伯爵の姿が見られた。昼も夜も馬と一緒であった。ジェーンフォンダは乗馬がとても上手であり、馬の扱いにも慣れているようであった。堂々と乗りこなす姿(しかも半裸のような服で、セクシー)に脱帽である。さすが親(ヘンリーフォンダ)の七光りである。
この馬はやはりあの男の生まれ変わりであったのか。そう思わせるような話の筋である。
ある日、落雷で、林や丘が火事になる。それを見た女伯爵は黒馬に飛び乗って、燃え盛る炎の中に呼ばれたように、飛び込んでいくのであった。別にこれだけの話なのだが、ジェーンの美しい肢体の披露とピーターのやさぐれた姿が印象的で美しい作りになっている。
2話はアランドロンとブリジッドバルドーの組み合わせであるが、あまりパッとしない。まあバルドーは美しいにしても大事な役ではないし、ドロンはいつもの通りの大根である。
3話はフェリーニ監督によるのだが、まったくもって駄作になってしまっている。インスピレーションが湧いてこなかったのであろう。テレンスを使っているが、アル中の病人役でひどい病気ぶりだ。全てがかみ合ってなくて変なものに仕上がっている。



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