スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ミス ポター 2006年 イギリス ・アメリカ映画

ビアトリクス  ポターは ピーターラビットの生みの親だ。絵本作家だったポターの仕事と恋についての映画である。すっきりとした出来で、こね回してなくてよかったと思う。爽やかさのある映画とも言える。それはレネー ゼルウィガーの知的な演技のおかげである。お相手はユアンマクレガーである。

 

田舎の夏の別荘では色々な動物がいてスケッチしたり遊んだり楽しく過ごした。そこで出会った動物たちが絵本の主人公となった。

 
出版社の男性が尽力してくれたお陰で絵本が世にでる事となった。会社の他のお偉方たちは、10冊売れたらいい方だとバカにしきっていたが、その男性だけは絵の良さがわかり、「エクセレント!」の繰り返しだった。案の定、本は初版から飛ぶように売れていった。ピーターラビットだけではなく、前から温めていたアヒルのジマンマやヤマアラシの洗濯屋さんや、トムキャットなどが本にされ、どんどん売れて喜ばれた。みじかな動物への解釈と愛情表現が、とても独特で、動物と人間とが言葉が通じ合っているような錯覚に陥るのだ。動物達の不思議な生活が描かれていて、不思議なファンタジアの虜になる。
 
独身を通すポターは男性に奥手であったが、とうとう出版社の男性とは好き合って結婚の約束をする。
彼は熱心に、彼女の絵本を、出版することを勧めた。
わたしの本なんか、という彼女を励ますのだった。
どこの出版社も良い返事をくれなかったし、売れないよとばかり言われた。
だが、いざ出版されてみると、どのシリーズも大人気になった。本はどんどん売れて言った。
まあ、本格的な絵であったし、幼稚で、素人臭いところもなく、洗練されたものであった。
それでいて田舎の生活がよく描けた本だったので、当たり前の結果であったのだ。
 
しかし、婚約者(ユアン・マクレガー)は病気であっけなく死んでしまう。悲しみが癒えない彼女は、しかし、なんとか立ち上がる。彼女は自分の描いた動物たちと一緒であった。彼らは本気で彼女を慰め励ましてくれた。彼女の本は、定番の売れ筋になっていた。その後、自然保護の団体の集会に出たり、広い土地を買ってイギリスに進呈したりした。また彼女にも運が回ってきて農場や農家を斡旋してくれた男とけっこんしたのだった。彼女はイギリスの一隅の農村を守ろうとしたのだった。
お話はこれで終わり。あっさりとした映画である。だがこれで良いだろう。主役はウサギやその他の動物達だというわけだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
 
 
 
 
 
結婚したのだった。