スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ピーターラビットシリーズ ビアトリクス ポター

わんぱくウサギのピーターは今日も元気。パパウサギにガツンとしかられたり、ママウサギに洋服を着替えさせてもらったりと人間の子供と同じに世話が欠かせないのだった。
この絵本は、だだの絵本ではないのだ。カエルのジェレミーフロッグ、意地悪なクロウサギ、見栄っ張りの犬のお茶会、わんぱく過ぎるリスと蜜蝋の好きな年寄りフクロウ、それから畑作り命のモルモットたち。
猫のトム。
子猫達は、お客さんが来るので、ママに一張羅のお洋服をそれぞれ着せてもらう。でも遊びに夢中で
動きすぎる子猫達には、きれいな洋服は邪魔なもの、それにママに「決して汚さないでね。」なんて言われちゃって。夢中で追いかけっこしている間に、いつの間にか洋服はみんな脱げてしまっていた。お客が到着した時には皆が裸だった。ママはビックリして大慌て。猫の洋服を拾ったアヒル達は、服を勝手に着込んだり帽子をかぶったりしていておかしな格好をこしらえていた。

こんな風で、動物達の可笑しなお話が色々展開するのだが、みんな人間に比べれば 弱い動物達だ。
うさぎだって銃を持つ人間を恐れている。
いつも農家のマクレガーさんの畑を荒らすピーターうさぎは農家のおじさんの仇のような存在で いつもおばさんと「うさぎ汁にしてやる」とピーターのことを追いまわしたり、罵ったりだ。
ある日子うさぎがいっぱい来ておじさんの畑のレタスをたくさん食べて眠くなってみんな寝てしまった。それをおじさんが見つけて、大きな袋に詰めて家に持って帰る。「ばあさんや、うさぎを一杯つかまえたよ。今夜は絶対うさぎのスープだ。嬉しいな。」と話した。それを見た鳥がピーターの家に知らせて、友達のネズミが袋をかじって穴を開けて、うさぎたちを逃してやった。
おじさんが袋を調べたときにはもうウサギは一匹もいなかった。
マクレガーさんはどんなに悔しがったったことか!  すっぽこもレタスが好物なので、冷蔵庫にはほぼレタスが毎日置いてあるというわけ。
いろんなお話があって、「私のお気に入り」というものが出来てくるのが、特徴である。どれも面白いのだがね。 
スッポコとしては 、落としたハンカチを探して、ハリネズミおばさんの住む山に上がっていく少女ルーシーの話がマイフェイバリットといったところだ。とても幻想的な設定で、うならせられる。

すべて単純だが、子供の読み物ではないので、あしからず。
どうやってこのような不思議なおもしろい話が書けたのか、いつも不思議に思うスッポコであった。ある編集者に発見されたポターは子供の頃湖畔の別荘で過ごしたが、その時の動物観察の目は鋭くすばらしい、真実と直感に満ちていた。
スッポコの持っている本は、色柄の鮮明な海外版全集である。(ドヤ顔)

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

ピーターラビット全おはなし集 愛蔵版 改訂版

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