スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

マエストロ 2015年

西田敏行松坂桃李のコンビで音楽ものである。西田が指揮者で桃李が第一バイオリンの担当である。

西田は何でもこなす役者であるが、桃李のバイオリンは何か浮いてましたね。硬い演技で取り付く島もない感じでした。外国のオーケストラにやとってもらうつもりだったが相手が、ダメだといってきた。この様に、所属の楽団から抜けた音楽家は、あちこち雇ってくれる楽団を自分で探し歩くしか無くなる。というのも中央楽団が解散して、楽団員の皆がバイトや他の仕事につき生計をたてていた。
あれこれ、「オーケストラ」って映画に似てない?彼方は2010年ものですよ。ま、いいけど。よくあることだ。責める気にもなれないので。
また皆が集められて、演奏会があるという。指揮者はものすごい変わり者だった。皆一人一人にはついてゆくのがやっとである。しかもズバズバとひとりひとりにめちゃくちゃな指図をするので、嫌われていやがられる。しかしいつの間にか、かれの強引なやり方に引っ張られて上達しているのに気がつくのである。「音楽は決闘だ。生きるか死ぬかの真剣勝負だ。!」そんなハッタリの様な言葉ばかり言うマエストロ。曲目はベートーベンの「運命」とシューベルトの「未完成」である。うーんすごい選択である。
桃李の両親は亡くなっていて、ひとりぐらしである。また、このマエストロと父親(ヴァイオリニスト)は昔一緒に仕事をしていたことを桃李は知るのであった。
マエストロが言う様に、気合だけで、音楽ができるのか?なんかちょっと違う様な気もするが。
それでだんだんおんがくができあがってきて、演奏会へとつながるのだが、このマエストロには、大きな借金があって、ヤクザにつけ狙われているということがばれて、解雇されそうになる。皆でスポンサーをなだめたりして開演にこぎつける。そして大きな感動が起きて会場じゅう拍手の波で幕が閉じたのだった。楽団のひとりひとりが真剣に演奏する様はうつくしい。しかもマエストロはわざと練習よりも早いテンポで指揮をとったためついて行くのが本当に必死であったのだ。せいこうを果たした楽団は、希望でいっぱいであった。それでおわればよいものを。ああ。やっちゃったよ。オッカサン。死にそうなマエストロの奥さんが車椅子でノコノコ出てきて、夫の指揮する楽団の演奏を聞きながら目を閉じた。死んだのかな。多分。よくわからない。そしてこれまた、よくわからないままで、スーッと終わりましたね。批評する事もない映画でした。その後楽団やマエストロはどうなったのか。ご想像におまかせします。ということだろうか。
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