スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

アルツハイマー病

呆けて来た人のことを、アルツハイマーといったりするが、気安く言うべきものではない。

皆おしなべてそう呼ぶのは、大きな勘違いと、この病気が一般的に本当は誰にもよく知られていないということを示している。何故知られていないのか、また何故誰もこの病気について完璧なる説明ができないのかは本当に謎の残るところである。脳の中の海馬がどうのこうのと言ってる場合か。
沢山の本が出ているし、医学博士たちが、ツバキを飛ばしながら熱弁を振るっても、なぜか心に響いてこないのである。特に日々親の介護に当たっている者にとってこれらの本は役に立たないし、一時しのぎにもならない。つまりつっかえ棒にもならんのです。
もの忘れ、せん妄そのほかの共通点は数々あるが それらはこの病(これが病であるなら)の本質とはちがうと思う。何故身内の介護者たちがなぜ愛するべき親達に傷つき、
いつも憤り、遣る方無い憤怒をもってしまうのか。これこそが、病の本質であろう。
ある本にこの病は精神病だというものがあったが私はこれに賛成するものである。
そのように定義しない限り、病人とは差し向かえになれないのである。つまり精神病で心がねじ曲がってしまった人をアルツハイマー病というのである。
親の介護をしていて、悲惨なことにも殺人が起こることがあるが、これはもちろん正当防衛ではないのかとも言えるほど、介護者は、病気の親から信じられんないほどの精神的被害を受けていることが考えられる。
どうしてもその親の人間性が許せなくなるのである。家族としての確執も加わるわけでもあるし。
ではどの様な精神病かというと
彼等は若い時からなにがしの悪い性癖を持っているものが多いと思う。生活面でも、また人間関係においても独特の癖を持ち、家族を困らせてというか、性格や考え方に癖のある人がおおいのではとおもう。これは自分の親についての個人的感想ではあるが、他の方も多分そうう傾向があるのではと、推測している。そのようなことをかいたほんはないようですが、医者だったら、本当は知っているはずである。
教師、警察官など自分は正しいと思い込んでいる人たちにも多いと聞く。自分自身に疑いがなく、心がかなり硬化している人が危ないのであろう。これも自分の親の事である。
わたしはこの親に散々振り回され、悔しい思いをしたが誰にもわかってもらえなかった。医者に連れて行こうとしたが、本人は既に動けず、専門医にもいけなかった。気がつくころにはもう、高齢者は
体が動かないのである。
 
いろいろなヘルプに電話したりヘルパーにも相談したが、「一生懸命になりすぎだ」とか、「相手の言葉を否定するな、」とかばかりであった。
医者はたくさんの患者に会っているのだが、介護のコツのことは教えてもらえないのはなぜなのか。
私の母はやっと施設に入ったので、少し肩の荷が下りた様な気もするが、何も解決できぬまま、心は宙ぶらりんである。海のそばにふる里があり、海が見たいと言い続けていた母にちなんで海の絵をあげてみた。
母はその後 良い医者にめぐり合い、施設でも前のようにテンパることなく楽しく呑気に暮らせる様になった。
狂犬病のように牙を剥きだしていた自分が少し恥ずかしい。
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