速報である。こんなことが起こっていいのか、起こり得るのか。ドンデン返しの奇跡がおこる話なんですから、ちょっといさんで「速報」って言ってみたかったんだ。そくほうでもなんでもないんだけどね。くつみがきはしゅじんこうのおじさんだよ。なんか黒人の男の子かと思っていたが、この子は密航者で警察に追われているの。ただ一人の子に10人からの警察官ってひどいよね。自国においかえすために。フランスはそういう法律で他国の人々を取り締まったのだ。靴磨きは黒人の子をかくまってイギリスに渡らせようという計画だ。ル・アーブルは北の港で、ドーバー海峡でイギリスに通じてるんだ。結構近いぞ。イギリスに彼の母親が居るそうだ。それで主人公のマルクスはものすごく苦労してお金も工面して、その子をロンドンに渡らせるんです。そうしているうちにも、かれの奥さんがすごく悪い病気になって死ぬ予定になっていた。少なくとも医者たちはそう思っていた。奥さんは変わった表情の人で、おっかなびっくりしたよううな顔のお方。でもとても主人に尽くすんだ。日本の奥さんも見習えと言いたくなる。日本は 男尊女卑のおくにやったろ。フランスに十八番(オハコ)をとられたよ。今のにほんの女は平等のはきちがえじゃ。みだれにみだれて何処までいくやら。つまり女が苛立っているのは、男が自分の健康管理とかしっかりやらずに奥さんを常に心配させてイライラと不安にさせるのが、原因ですか。だから女はしっかりせいと言うてるのにだんなはひとっつもかわってくれんので、ますます大声で叫んでるんだな。男にもいうにいわれぬなにかがあるのだろう。自分を管理できない、いや自己管理をー拒む何かがね。

