上野千鶴子氏の「映画から見える世界」より、プレシャス、インポッシブル、みんなで一緒に暮らしたら、歩いても歩いても、 セントアンナの奇跡、などをみて、ここにあげたのは、ひとつひとつ、丁寧に書けない映画ばかりである。映画は映画でも、メロンや、スイカのように、等級があるのだもの。
「プレシャス」は、すごいデブの黒人少女で、家は保護世帯、勉強して文字を習いたいというとぶっ叩かれる家庭である。父親の子供を出産して、エイズにもなって、でも学校にも行って少しは読み書きが出来るようになる。ものすごい困難があるが、あっけらかんとして生きていくのだった。
「インポッシブル」はスパイ物と似た題名だが、おしいかな、大津波にあって、生き残っていく家族のお話。母親は大怪我をして、足が壊疽になりそうになっていくし、病院に収容されただけでも、大変な幸運である。死にかけている母親が大きな病院に運ばれることになって、助かることを暗示しておわる。我々としては、東日本を経験しているため、驚くようなことでもなかった。
「みんなで一緒に暮らしたら」はジェーンホンダ以下、老人のシェアハウスの物語でした。
「セントアンナの奇跡」は、ある村の少年が鉄砲の弾が当たらない不思議な力を持っているようなのですが、結局、誰も助けられずに、ほとんどのむらびとが殺されてしまう。戦うのはアメリカ兵の黒人達。かれらはくろいので戦闘になると誰が誰だかみわけもつかない。なにもわからず、さいごまでみた。なんの奇跡か全くわからずじまい。戦争の悲惨さを伝えようとしてたようだ。
だんなのすきな「007 カジノロワイヤル」は、まあおもしろかったかもしれない。ボンド役のひとは目が細く鋭くて個性的だったと思う。あんなことをしたら、普通の人なら3分で死ぬだろう。

映画から見える世界―観なくても楽しめる、ちづこ流シネマガイド
- 作者: 上野千鶴子
- 出版社/メーカー: 電子本ピコ第三書館販売
- 発売日: 2014/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る