スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

フランス映画 コーラス

いとも麗しい作品というものがあるのですね。最近ブログ書きすぎでしょうか。でこちゃんやはとても寂しがりやだからな。此処は親に見捨てられた孤児院のようながっこう(別名を池の底といわれている)きびしい規律とおもろない毎日にこどもたちは悪さをして先生達を怒らせるのが日課だ。そこに変なせんせいが転任してくる。

誰一人としていうことをきかない生徒たちに、忍耐強くノン体罰でいった。この先生は、マチュー先生といって音楽の単位を専攻していたので、自ら作曲もしていた。ただ、風采は冴えなくて、丸い禿頭にむっくりした体つきであった。つまり女とは縁がない男であった。ただ教育には心密かに燃えていたのである。ある夜、寮の子供達が囃し立てていた歌を聞いて、コーラスを作ることを思い立つ。一人一人うたわせてみて高低のパートを決めた。すこしずつ上達する生徒達だが校長にコーラス部をつぶされそうになる。ある少年の歌声が抜群に美しいことに気付き、コーラスでソロをうたわせることに。特訓をしてさらにみがかれた声に。せんせいは才能豊かなひとだった。一丸となって歌う子供達は次第に、評判になり校長もみとめざるをえなかっった。ベニスに死すにでてくるタジョ少年のような憂いを含んんだ切れ長の目、スラリとした長身。ヒーローは決まっていた。この少年のソロがひときわ冴え渡ってて、
美しい波打つようなメロディーは胸に響く。 親がいないという設定なのでよけい母性愛をくすぐられる。いろいろな問題を持った子供達が、歌う姿はかなしくも楽しい。
そんなある日、札付きの不良が転校してくる。鑑別所も扱いかねて厄介払いした子だ。この子がすごい悪ガキで、どうしてこんなワルの演技ができるのかと見物である。最後にこの子は学校に放火して、どこかへトンズラするのだった。この子はついにコーラス部にひきこめなかった。マチュー先生は悲しそうだった。悪いことを許す先生の姿勢には感動するし、温厚な性格は1日にしてできたものではないだろう、と苦労が忍ばれるのだ。
噂を聞いた偉い教育委員がコーラスの視察にくる。その上手さに驚く委員達。校長も鼻高々だ。
しかしマチュー先生は、学校を去っていく。なにか理由があったので、やめねばならなかったのだ。たぶん放火の件の責任を取って。
その時、彼は一番幼いおとこのこ(母親が死んだことをみとめようとせず、迎えに来ると信じている)
をつれていく。あまりにも純真で哀れであった男の子を自分の養子にしたのだ。
さてソロの歌が上手い少年は、音楽大学を卒業して、いまは有名な指揮者として活躍していた。そこにマチュー先生が亡くなったとの知らせがはいる。あの別れから何年もたっっていた。しらせに来たのは例の小さな男の子、今はもう大きなおじさんになってはいるが。思い出話に花が咲いた。あのころはまったく大変な時期だったなあ、なにせ「池の底」というのがぼくたちの学校の名前だったのだから!
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